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福島県田村市とニカラグア      私が大好きな2つの場所をコーヒーで繋ぎたい

コーヒーを通じて田村市とニカラグア両方に貢献したい

宮之原尚子さんは福島県田村市の地域おこし協力隊です

着任したのは2023年。東京の暮らしでは自分の心と家族との生活が置き去りになっていると強く感じ、田村市に移住しました。

「どこか田舎で暮らしてみたい」

夏休みに田舎暮らし体験をし、その思いを強くした宮之原さんの目に留まったのは、田村市が募集していた起業型の地域おこし協力隊です。

「田村市は良い意味で何もない場所。明るい未来しか感じませんでした」

今は週に1回、田村市の「よりあい処『華』」でカフェを開いています

そのカフェで使っているのは宮之原さんこだわりの「ニカラグア産」のコーヒー豆。
そして、この「コーヒー豆」こそが宮之原さんが立ち上げたいビジネスの一つなのです。

宮之原さんの夫はニカラグア人 宮之原さん自身もニカラグアに7年間住んでいたことがあります

大学卒業後、一度は就職するものの、憧れていた海外暮らしをしたいと青年海外協力隊に参加しました。初任地として訪れたのが中央アメリカにあるニカラグアです。

ニカラグアの抱えている問題

ニカラグアに暮らす人は何よりも家族を大切にします。宮之原さんは滞在期間中に家族も増えニカラグアで温かい人に囲まれて暮らしていました。青年海外協力隊の任期後は、国連の仕事、日本大使館の協力で学校や橋などを建設します。ニカラグアを今より豊かな国にすることが宮之原さんの目標でした。
ところが、そこで見たのはどんなに設備を整えても「仕事」を求めて多くの人が国外へ働きに出る現実でした。

「設備だけではなく、ニカラグアに雇用を生むようなビジネスを考えなければ、問題は解決しない。」

宮之原さんは国際協力ではなくビジネスの力でニカラグアに貢献したいと帰国を決意します。
そして再度始めた首都圏での生活は「仕事」はあるものの生活がない状態でした。
「ニカラグアの雇用創出やビジネスに日本からなにかアクションを起こしたい。自分で何かにチャレンジしたい」

日本からアクションを起こしたい

そんな時に見つけたのが田村市で募集していた起業型の地域おこし協力隊の仕事だったのです。宮之原さんの運の強さが感じられるエピソードがあります。
なんと、着任後すぐ、ニカラグアの女子野球チームが福島県を訪れることになったのです。
宮之原さんは方々に掛け合い田村市にその野球チームを招待し子どもたちと交流する機会を作りました。
その時に出会ったのが「よりあい処『華』」の今泉さんです。
宮之原さんの思いを知った今泉さんの勧めで、今の週に1回間借りカフェがスタートしました。

コーヒーでニカラグアと田村市を盛り立てたい

このコーヒー豆はニカラグアの農家と直接取引をしている店から買い付けています。
ニカラグア産のコーヒーに合わせているのは田村市のイチゴを使ったデザートです。

「今後はニカラグアに貢献できるようなビジネスを田村市で立ち上げたい。双方で雇用が生まれる方法はないか模索しています。」

今後の目標

田村市に引っ越してきてよかったことは、子どもの声を喜んでもらえることだと、宮之原さんは話しています。
一方で、自然が豊かなのに遊べる広場や公園が少ないのが残念と感じているようです。
今後は、この週に1回のカフェを拠点としながら、子どもがのびのび遊べる場所や、お母さん自身も息抜きできて自分の人生を楽しめるような場所を作っていきたいと目標を語ってくれました。

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