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【鴻雁来】こうがんいたる『ミドリマンとオリビア』寒露/初候🍀


申し訳ないくらい、noteに度々登場する夫ヨッシーさん、今は白髪頭のおじいちゃんになってしまったが、若かりし頃はまぁまぁイケメンだった。
当時、誰かに似てるねって聞いたら、
三浦友和に似てるって言ってのけたヨッシーさん。
あっちは、歳を重ねてもダンディで素敵な百恵さんの旦那さま。
よくまぁ、そんなことをと思うが、25才の若さは怖いもの知らずだった。
今は難しい顔ばかりしているが、あの頃はいつでも笑顔だった気がする。
神様に「あの頃に戻して!」ナンテお願いはしないが、天国でまたヨッシーさんと再会することがあるのなら、あの頃のヨッシーさんの姿と笑顔でと、お願いしときたい。
まぁ、それはお互い様でしょうけど。


顔の話はともかく、身長も180cmあるので、そこは友和さんに負けてはいない。
でもこの立派な体格、この年齢になると困ったものである。
以前介護施設の送迎バスのバイトで働いていたことのあるヨッシーさん、その施設を辞める時に、スタッフの皆様から花束と一緒に頂いた言葉がある。
「ヨッシーさん、介護が必要になってもウチには来ないでね〜」
確かに、実家の父は170cm位だったが、車椅子への移動などは母より大変だった。
ひとりで頑張ると間違いなく腰をやられる。
まぁ先の心配をしても仕方がないので、その時はその時だ。


そんなヨッシーさん。
何回目かのデートの時に、グリーンのカーディガンにグリーンのパンツ姿で現れた事がある。
オマケに当時乗っていた車は渋いグリーンのMark2。
「へぇ~そんなにグリーン好きなん?」 
と、ちょっとびっくりした。


いよいよ、結婚前にヨッシー家の皆さんと対面することとなり、ドキドキしながら電車で出かけた。
駅まで迎えに来てくれる予定だったが、急用で迎えに来れずタクシーでひとりでヨッシー宅に向かった。
今みたいにド~ンとした根性を持ち合わせていなかった私は、タクシーが目的地に着いた頃には、ドキドキもMAX、タクシーから降りる時に自分のスカートの裾を踏んでしまいビリッと嫌な音がした。
このまま帰りたい気持ちでの初対面となり、その後の記憶があまりないが、2つだけ、くっきり残っている映像がある。


ご挨拶も終わり、2階にあるヨッシーさんの部屋に通された時、
「エッ!」
となった。
部屋の至る所がミドリ色だったのだ。
「どんだけ緑が好きなんじゃ!」
コレは心の声。
自分で塗ったらしいが、もう一つ記憶に焼き付いているのが「ロミオとジュリエット」の大きなポスター。
皆様が知っているデカプリオの時代ではなく1968年の映画の方だ。
真っ直ぐこっちをみつめるオリビア・ハッセーのジュリエット。
きれいで魅力的な彼女は、私も好きだったので、コレは趣味が一緒で安心した。


まぁなんやかんやの初お宅拝見だったが、最後は義母が用意してくれた山盛りイチゴ🍓で大満足で帰ってきた。
義母が畑で作ったイチゴ、めちゃくちゃ美味しかったのを憶えている。
一般家庭なら家族で分け合う量が、みんなの前に置かれている。
「これ、ひとり分?」
と確認したほど。
義母のおかげで、嫌いだったトマトも大好きになった。
畑で赤くなったトマトって美味しいんだと知った。


そういえば、現在のヨッシーさん、緑色の服は1枚も持ってないなぁ。
あのミドリマンは、いったい何だったんだ?

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