ポツポツと降る雨の夜、7/23の出来事。雨の音と、涙とぬくもりの夜。

文句を言ってすぐとなりの横に寝ると、
もーダメって
布団をかぶるJ。

そんなときにかわいくなるのは、彼の外見とはうらはらのJの魅力的でかわいらしい一面。
しばらく手を繋いだり、
ギュってしてみたりしていた。
でもそれよりも拒否されることが怖くて、
少し動いてみては、じっとしていた。

だんだんよりいっそう虚しくなっていった。
あなたが隣りにいるというのに、むしろ。
雨の音。天気は荒れてきた。

数時間前、あなたの家に来たというのに、
わたしの儚い考えは、無残にも、崩れ去り、
空回りだったから。
何もなくあなたの家を出て、駅まで送ってくれたけど、途中で、私の思いの丈を伝えたら、哀しい答えが帰ってきて、そのまま
終電が無くなって、
Jは、困った様子で仕方なく、
ふたたび、Jの小さな部屋に戻り、わたしを家に入れてくれたのだ。

Jの横に寝ていても、寂しくなるだけだったから、
立ち上がって、窓辺に寄り、
キラキラと雨で濡れている窓の先を見つめていた。

どうしたの?ってJがきいてきた。
起きてたんだ。

落ち着かないから、外の雨眺めてる。
ってもう雨降ってないかも、、と自分で惨めな気持ちを感じながら、わたしは失笑していた。
悲しい夜をどう過ごせばいいんだろう、
何してるんだろう。

お昼にはあんなに幸せな気持ちで一杯で、
もしかしたら、今日やっとちゃんと愛しあえるかもしれないって、思って、やっとやっとって、
喜びでいっぱいだった。
こんな風になるなんて、
わたしはほんとに馬鹿だなぁ、
勘違いばっかり
幸せに感じていた気持ちから、
奈落の底に突き落とされたみたいに、
私が想像していたのと、真逆の出来事だった。
今、とてもとてもとても寂しい。
こんな寂しいという感情があるのだろうか、
哀しいというより寂しさでいっぱいだった。
隣に寝ていてもいっそう虚しくなるばかりだから、この窓辺で朝を迎えようと思った。

おいで、ってJが言った。
かわいそうな子に話しかけるようなそんな
愛情とやさしさ溢れた慰めの色をした声で。

その声に、なんだかどっと安心したような
そんな気持ちで私は、
Jの広げられた腕に吸い込まれた。

ギュッとJに覆いかぶさるようや姿勢で、
私は抱きしめられていた。
わたしはその時のJの対応にとてもビックリした。
彼がこの時どんなことを感じて
そうしたのかはわからない。
想像がつかない。
だってほんと少し前にあんなこと言われたんだもん。
とても信じられなく受け入れ難い、
寂しい気持ちになることを。
わたしとは、これまで仕方なくそうなってしまっていたってことを。
なんて言われたかハッキリ覚えていられないほど、
衝撃的で苦しく
やっぱり大切に思われていなかったんだって、
頭がおかしくなって消え去ってしまいたい気持ちだったから。

でもとても幸せだった。
だんだん彼に求められていって、
こんな流れになるとは思っていなかったから、
戸惑いと、
それでJは、いいのだろうかという思いと、
私もそれでいいのかわからなかった。

ただただ、身体を重ねて、抱き合っていた。
キスしていた。
だんだんと彼の手が激しくなっていった。
私の下着を脱がされたとき、このままでいたいってかんじていた。

こうやって、布団の上で重なり合うのは初めてだった。でもなんだか、かなしいままのきもちも大きかった。
かなしいのとうれしいのと、
ただこうやって求められることに、
喜びも感じながら。
あなたにずっとこうされたかったっていう気持ちと。
でも慰めだったら、それは違う。
幸せで楽しい気持ち同士で愛し合いたい。

でもそれよりも、
もうただ触れ合っていという身体が優っていたから、

戸惑いながら、不器用になりながら、
私はJに委ねていった。

ゆっくりゆっくりって、
私の動きがはやくなると、
Jはそう言って、
この時間をより特別なものとしてくれた。


Jのほんとの気持ちと違っていないのだろうかということ、また今回も間違いだったと言われるのだろうか、

その考えが、頭をよぎると怖くてたまらなかった。

Jが少しだけ射精したとき、
なぜかとてもキレイに見えた。
そういうことをそんな風に感じとったのは
生まれて初めてだった。
不思議な情景。
上半身のカラダのシルエットと、
彼の表情が印象的だった。

もっとエッチになってってJに言っていた。
楽しんで欲しかったし、
もっと求められたかった。

彼が私の身体の中に入ってきている間、
気持ちよさとあたたかさと、楽しさと、
明日になったらどうなってしまうんだろうと、
少し不安な気持ちとがあった。

またそっぽむかれたら、悲しくて死んでしまいそうだよ。

きっともう3時ごろ。
いつも早く寝ているJは大丈夫なのかしらとそんなことを心配していた。

そうやって、Jを思う気持ちが、
母のようだなと、
そのとき、自分で感じていた。

#さみしさ #重なり合う #雨の夜 #ぬくもり #日記

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