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「お前ちょっとは自分で考えろよ」のハラスメント

これを読んでいる人は立場によって「あーわかる」それ思ったことあるし,言いそうになったことがある!という人もいれば,逆にあー言われたことがあると思います。

コロナ禍で働き方がガラリと変わって,対面せずに物事を進めることが可能になりました。その際,今までのやり方に固執する人と,最低限のコミュニケーションを取り,効率的に働く人がバチっと分かれてしまうことになりました。

会議一つをとっても,予め決めていた時間をオーバーしてもゆっくり雑談しながら… がまかり通っていたし,それが当たり前だった。今まで。

今ではオンライン会議で雑談も以前のようには行かず,お互いの顔色などの反応も見れないので,なんだか冷たいなーと感じている人も多いと聞きます。でも雑談に入れなかったり・そのようなことを無駄と感じている人からすると今の状態はストレスレスな環境だと言えます。

でももしかするとその考え方って教えてもらっていないし,言ってる方も教えられない事柄なんじゃないかな・・・???

その両者に言えることですが,以下の点を確認しあうと理解が深まり分かりあえると思います。

まず,目的と目標

目的とは,

①実現しよう、到達しようとして目指す事柄。めあて。 「 -を達成する」 「 -をとげる」 「本来の-にかなっていない」
② 〘哲〙 行為において目指すもの。それのために、またそれに向けて行為が行われ、実現が求められるもの。(出典:三省堂大辞林 第三版について)

目標とは,

ある活動や課題に取り組むときに、一定期間後に実現する状態のことを指している。これを簡略化して「活動の目的や課題に、期間と到達レベルを加えたもの」と表現されることが多い。何に取り組むかだけでなく、期末までにどれだけやる、どんな状態にする、というところまでを明確にすることで、達成度評価が可能なものとなる。(出典 ナビゲート ビジネス基本用語集について)

お互い何かしら摩擦が生じたとき,その事柄の

・目的(ゴール)は一体何か?と
・目標(いわゆる何を誰がどれだけするのか?)を明確にする対話をしてから揉めましょう。よくあるケースとしては,上記の2点を確認せずに議論することが多いです。これは無駄な労力です。

「お互い理解し合っているだろう・理解してくれよ」

と無意識的に人は思います。これではうまくいかないことが多々起こります。

次に視点・視座・視野

視点とは

1 視線の注がれるところ。
2 物事を見たり考えたりする立場。観点。「視点を変えて考える」「相手の視点に立つ」 (出典 小学館デジタル大辞泉)

視座とは

物事を見る姿勢や立場。 (出典 小学館デジタル大辞泉)

視野とは

・一点に視線を固定したままの状態で見ることのできる範囲。視界。 「全景を-におさめる」
・思慮や判断の及ぶ範囲。識見。 「広い-から判断する」
・起こりうる可能性として考慮すべき範囲。 「交渉再開も-に入れる」   (出典 三省堂大辞林)

つまり上司と部下の関係で考えると,上司から見えている視野と視座が部下には見えていない可能性があります。そこの差が埋まっていないので,部下としても何を言われているのかわからない。

つまりある方法であれば,だれにどのように影響を及ぼすのか?上司からは今までの経験と知識で 推し量ることができるのですが,部下にはそれがない。そこで「それはね◯◯■■ということも考えられるし,配慮する必要があると思う。それを踏まえてもう一度考えてみてくれる?」といったようなアドバイスができれば,部下もなにを求められているのかが分かり対応がしやすくなるでしょう。

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