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#66【育爺日記Eps.10】この季節リモート介護を襲う盲点。

この季節、「リモート介護」を襲う最大の脅威、それは落雷による停電だ。

午前中、忙しい仕事の合間をぬって、実家の親に電話やメールで「熱中症になっちゃうから!エアコンつけて!付けた?付けた?」と何度も確認して起動させても、午後、実家周辺地域に雷雨があって、落雷による停電で、実家のブレーカーが落ちてしまえば、せっかく起動したエアコンなんか、一発アウトである。再起動させなければならない。

さらに、築年数の古い家の古いブレーカーだと、手動で復旧させなければならない。親が身体が不自由であったり、認知症だったりすれば、まず、自力で復旧させるのは無理と考えておいた方がいい。

幸いに、親が自力でブレーカーを復旧させることが出来たとしても、家電は全て、「リセット」されている。よって、「エアコン」も止まっている場合が多い。雷雨がおさまった後、これまた自力で「窓」を開けてくれればいいが、認知症があると、そこまでの気は回らない。

窓を閉め切ったまま、停電でエアコンが止まった部屋の気温は、どんどんと上がり、夜になっても下がらず、そのまま熱中症を発生して、亡くなってしまう・・・。そんな事故事例が最近増えた。

実家周辺に雷雨があって停電してるなんて、実家から離れた環境にいれば、ましてや仕事中だったりすれば、気がつかないからねぇ・・・・・・。

かくいう私も、実際、ヒヤリとしたことがある。

それは、まだ母が生前の頃だった。暑い夏の夕方、残業でヘロヘロになりながら、ようやく帰宅した時、父から入電。

「llsa子・・・今日はやけに暑いね・・・。」

やけに気だるそうな父の声。

「そうだね、毎日暑いね。お父さん、エアコンつけてる?付けていいんだよ?」

「うん・・・つけてるよ・・・。でもね、昼間に凄い雷があってね、電気が付かない・・・みたいなんだ・・・。俺も頭がボーッとしちゃってさ、これ、どうしたら電気つくのかな・・・暑いな・・・。」

なっ?!まさかブレーカー落ちてる??

うわぁぁぁぁーーーっ!!ヤバいって!!!

わかった!!お父さんっ!! 今、直ぐに行くから、とにかく、水飲んでっ!!
窓開けて!!! 扇風機回してぇーっ!!!

車庫へ入れたばかりの車に飛び乗り、実家へ急行すると、玄関も室内も真っ暗。父も母も、エアコンの止まった寝室にグッタリと横たわっていた・・・。

・・・・・😱!!!


幸い、声を掛けて意識を確認すると、父も母も、「大丈夫だよ。」と起き上がり、救急車を呼ぼうとする私に「いいよ。救急車なんか呼ばなくても。」と、母が超不機嫌そうに強く反対したので、救急車は回避。

ブレーカーを復旧したら、電気は付いたが、家電製品は全てリセット状態・・・。それをまた全て手動で復旧し、エアコンも復旧再稼働。

まさか、こんな事態に陥っているとは・・・。

「なんで、お父さん、直ぐに電話くれれば良かったのに・・・。」

「だって、Ilsa子、仕事中だと思ったからさ。悪いと思って・・・。それに昼間だったから、ブレーカーが落ちてるの、わからなかったんだよ・・・。なんで電気が付かないのかなって、思ってさ。」

”あ~・・・・、認知症のような、そうでないような・・・、だけど、電気がつかなくて、パニクったんだろうな・・・。あぁ~気づかなかった・・・。反省だわ。”

ヘロヘロの上に、実家の電源復旧作業でヘベレケになって帰宅すると、留守中に充電器に繋げておいた「ipad」が、ヤラれていた・・・・・・。

我が家は、「オート電源パワー」というブレーカーに切り替えており、万一、停電してブレーカーが落ちても、1分~2分で、自動的に復旧するというものだが、充電器に繋ぎっぱなしにしておいたipadは、あえなくお亡くなりに・・・・。(他の家電は無事。)

カミナリ、ほんとやばい。

【対策として】
①実家のある地域の気象情報を「お天気アプリ」などで、こまめにチェックして、カミナリが来そうな時、来た後には、「安否確認」の電話連絡を必修にする。「停電」が発生していないかどうかを確認する。

②やっぱり実家の近所に、いざという時「安否確認」に行ってくれるネットワークを構築する。

③「雷サージ」対策のとれるコンセントに付け替える。

④自宅においては、携帯やパソコンを留守中、充電器に繋げない。

介護とは、戦略なのだ。
タイガー&ドラゴンも、「雷神様」にはかなわんw


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