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1184 観光客で賑わったGWに 関西・中京から北陸への観光客は減少 ~新幹線開業の光と闇~

台湾に行くと
台北や高雄だけでなく
多くの地方都市にも
「鉄道記念館」「鉄道資料館」
があることに驚きます

中部の彰化という町には
日本と統治時代から
使用されていた扇形車庫が
今も現役で使われており
一般にも開放されていて
休日などは子供や親子連れで
賑わっています

鉄道好きな自分にとっては
その町の観光スポットが
増えたようで嬉しいですが
それだけ、地元住民と鉄道が
密接に関わってきた
一つの証しだと思います

自分は鉄道好きなので
仕事や観光で地方に行くとき
敢えて新幹線を利用せず
在来線で行くことが
よくあるのですが
10両編成の列車が
余裕で停車できるような
大きくて立派な駅なのに
乗降客も少なく
ホームだけでなくも駅前も
閑散としてる光景を
見ることがよくあります

このような町の多くが
かつては特急の停車駅で
新幹線開業によって
特急が廃止され
廃れていったことが
容易に想像できます

ここでは関西人の目から
北陸新幹線敦賀延伸について
何度か書いてきましたが
開業後、初のGWは
やはり以前からの予想通り
関西・中京地区からの
人出は減ったようです

首都圏から福井や石川を
年に何度も訪れる人は
恐らく少ないと思います

それに対して
関西や中京方面からは
北陸は「手軽に行ける感」
があり、自分の勤務校でも
金沢大学や福井大学に
進学する生徒も毎年いました

「ちょっと一泊で旅行に
 行きたいなぁ~」と
と思った時、真っ先に
浮かぶのが北陸の温泉でした

金沢の大学に行って
金沢の町が好きになって
向こうに土着した友人が
「(大阪の)実家に顔出すのが
 不便で高くなった」と
この前話していました

鉄道を人の体に例えると
新幹線は大きな動脈ですが
小さな血管や毛細血管に
血が通わなくなってるのが
今の日本だと思います

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