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はじめまして

iLo(いろ)です。

油絵画家の『いちのせかぶと』とちくちく(針仕事)作家の『moë』、夫婦で作家活動をしています。
2018年から運営していたiloiloilo.netというホームページを畳んでnoteにやってきました。これからよろしくお願いします!

せっかくなので、この機会にぼくらのこと「iLoとは」について記しておこうと思います。


iLoができるまで

そもそもiLoとはなんなのか。この顔のマークはなんなのか。作品のタグに記載したり名乗ったりしていますが、きちんと説明したことがなかったかもしれません。

第1回もえかぶ展(2016)

ぼくらが出会ったのは2014年、武蔵野美術大学2年生の時でした。
大分県出身のmoëと長崎県出身のぼくは、同じ九州から上京してきた組で共通の感覚も多く(醤油の甘さとかうまかっちゃんとか…)、大学でも『芸術』『美術』を追求することより、ただお絵かきが好きだったぼくらはすぐに意気投合しました。当時は、よく分からないものを見て「面白い」と言わなきゃいけないことに疑問を抱いていたので、少しとがっていたのかもしれません。笑
そんなぼくらの初めての2人展は2016年の芸術祭で出展した『第1回もえかぶ展』。

第1回もえかぶ展

moëは羊毛フェルトと油絵を組み合わせた『ちくちく絵画』、ぼくは油絵にイラストのような線画で囲った絵、今思うとお互いの作品の基礎になっているような展示でした。
2人展は作品の相性やコンセプトが大切で、プライベートでの付き合いと作品の発表は必ずしも両立できません。でも、この頃から「作品が似ているね」「2人の感じはなごむね」と声をかけてもらうことが多くなり、2人での活動に前向きで『第1回』と銘打ったのでした。
大学の鷹ホ(鷹の台ホール)という学食のようなところでイラストを描いていて、moëが何気なく描いた顔の絵にぼくが食いつき、その日すぐ共コン(共同コンピューター室)でポスターを刷りました。
ぼくは当時から点々の目の無個性であり個性的な感じが好きで、自分の制作のコンセプトでもあったので、この『何にでもなれるような顔』はぼくらの展示にぴったりだと思いました。まだ名前はないけど、これがiLoのはじまりです!
ちなみにこの年の芸術祭で、moë含め友人5人で出店したフリーマーケットは、ひとりひとりの作風が違うことから『いろいろいろ』という名前でした。

卒業(2017)

2017年に卒業して、その年の4月にぼくは初めての個展をしました。
卒業制作展で声をかけて下さった、吉祥寺のアートギャラリー絵の具箱さんが企画してくれた展示でした。長崎の親戚、友人、大学の同期、通りすがりの方、いろんな方が絵を見に来てくださり、購入してくれました。吉祥寺のラジオにも出演し、大分のmoëの家族もみんな聞いてくれました。感謝
それから、下北沢の素今歩や吉祥寺のハティフナットに作品を委託したり、企画展に参加したり…世はハンドメイド黄金期でした。

第2回もえかぶ展(2018)

翌年2018年に自由が丘のスペースKというギャラリーで2度目の2人展を開催しました。当時お世話になっていた銀座のゆう画廊さんからの繋がりでみつけたギャラリーでした。
大学を卒業して『美大生』という便利な肩書きを失ったぼくらは、2人の活動に名前をつけることにしました。「第2回もえかぶ展だね」「でも活動名がもえかぶじゃあね…」「英語のロゴにしよう」などあれこれアイディアを出し合い、いろという名前はすぐに決まり、綴りもノリでiLoに決まりました。

第2回もえかぶ展


そして「名前をつけたからには共作を作ってみよう!」ということで絵本を作りました。ぼくがお話とネーム(構成の下絵)を書き、moëがイラストを描き、ぼくが色つけをしました。今考えると不思議な共作ですが、moëにイラストを描いてもらったのは、iLoのロゴの制作者だからでした。
個展同様いろんな方が駆けつけてくださり、ありがたいことにiLoはじめての展示は成功しました。

iLoができてから

その後

2人展を終え、色んな方からお誘いを受けたくさんのイベントに参加しました。
表だった2人での活動というよりは、お互いに手が届かないところをカバーし支え合っていました。
ぼくは2017年から毎年春に個展を、moëはハティフナットなど委託店をはじめ、minneハンドメイドマーケットなどの大規模なイベントにも参加し、アイディアの推敲や広報、搬入出から設営など制作の周りの雑務をお互いにカバーしました。
そして、2019年に結婚し「夫婦での活動」が始まりました。(活動はそれまでと変わらないけど)

iLo きらきらとときめき展

iLoとしてのターニングポイントは2020年にアリヴェデパール自由が丘店にお誘いをいただけたことでした。
アリヴェデパールさんから「お店の企画展としてiLoの2人展を」と言っていただき、2人での活動も方向性も認めてもらえた気がしました。ぼくの絵もmoëの作品もたくさんご購入いただき、経過報告が来るたびに喜んだことを覚えています。

iLo ふたりきままに展

同じ期間に吉祥寺にある商業施設coppiceからもお誘いをいただき、連絡通路での2人展もしました。
こうして2人で一つの作品を作っていなくても、それぞれの制作でチームとして活動ができることに自信をつけることができました。

コロナ禍

2020年からはじまったコロナ禍。緊急事態宣言を受けて個展を延期したり、バイトが休みになったり。作品の発表がままならず、オンラインショップに力を入れはじめました。

いちのせかぶとオンライン展示

「おうち時間を充実させるような絵を描きたい」今までは思いつくままに描いていましたが、飾るということを念頭に描きはじめました。

moëオンライン展示

moëもオンライン展示に合わせて、季節ごとのモチーフを設定し制作していました。今のやり方に影響した出来事でした。
何より、ぼくらがコロナ禍で大きく感じたのは「東京にいることが重要ではない」ということでした。九州にいる家族と気軽には会えなくなって、制作に関してはアトリエで作品を作ってオンラインで販売する。個展は年に1、2回だし、委託やイベントは配送で、プライベートでしょっちゅう遊びに行くような時間もお金もあまりない。生活のほとんどが家の中と職場で完結していたぼくらに、東京で活動する意味はなくなっていました。
そこでお互いの実家の真ん中にある福岡県に移住しました。

福岡に移住

ぼくは絵画教室で週に100名ほどの担任に就いており、moëは委託先のハティフナットの雑貨屋さんの店長をしていましたが、どちらとも辞めて福岡で作家一本でやっていくことに決めました。
場所が重要ではないのは変わらずなので、ほとんど自宅兼アトリエに篭りっぱなしですが、空港の近くなので東京に行くのもすぐで、広い空にはいつも飛行機が飛んでいて、近くに絶品豚骨ラーメンがあって、なかなか良いです。気軽に帰省できるのもとても良いです。

2022年からは展示を4月7月10月の三本に増やし、作家活動で暮らすことができています。今年は10月に結婚式を予定しているので、10月のイベントを9月に前倒しして開催することにしました!
準備期間が短く、アナウンスがまだあまり出来ていませんが、これから宣伝のハガキを郵送したりSNSでも作品を発信していきます!!

最後まで読んでいただきありがとうございました。いろいろ振り返っていると、コロナ禍って「いつごろだっけ」とか「引っ越したのはどのタイミング?」とか、その時々のビッグイベントも日常に変わっていくなぁ〜なんて思いました。厳密には前後していたりはあるかもしれませんが、iLoの自己紹介はこんな感じです。

いつも支えてくれる皆さん、応援してくれる皆さん、展示に来てくださる皆さん
本当にありがとうございます。引き続きiLoをよろしくお願いいたしいます!

noteの使い方

文章は綺麗に書き終わったのに、noteについて書いていませんでした…。

  1. 展示の情報まとめ 日時や場所、展示予定の作品など

  2. 制作のコンセプトやプロセスなど 「かわいい!」「きれい!」という感想が嬉しいのであまり語らずやってきましたが、作品を楽しむヒントになればと思っています。

  3. 今回のようなブログ 自分たちの出来事もたまに書いておきたいなぁと思っています。

それぞれの記事を見やすくまとめていけたらと思っています。
有言実行やマメなことが苦手なので、「〇〇日に更新!」とかは言わないようにしておきます。笑
最後までありがとうございました。

iLo いちのせかぶと

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