令和四年 冬晴れのトーハクと古今のお宝 ~もしかして150年後これを読んでる人へ~
まえふり
2022年12月、上野の東京国立博物館(トーハク)で開催された「国宝全部出し」展を見てきました。
人気殺到でチケットはとれないと随所で耳にしていたので、正直諦めていたのですが、なんとか。ありがとうございました。
当日は天気も最高で、国宝展だけでなく、トーハクのあちこちに目移り。
撮った写真も、作品より風景の方が多い。
この展覧会のレビューは既に山の様にnoteになってるので、フォーマルな内容はそれら先輩方にお譲りし、全くの個人的視点で書きます。
また、国宝展だけでなく、今回トーハクで 見た/知った もの/こと 全般に触れます。
実は国宝展はトーハクの150周年記念事業の一部で、他にも何やら沢山同時開催されており、そんなことを知ったのもトーハクに入場してからのこと。この記事のサブタイトルはそれをもじりました。
「国宝 東京国立博物館のすべて」
これが、今回のメイン。しかし予習ほぼゼロで臨んだのが、仇になりました。多種多様な国宝が述べ89点(出品目録)も公開されていたので、事前に自分なりに注目するモノをハッキリさせて臨まないと、ただ雑踏に流されるのみ。
国宝一点一点、モノとしてもストーリーとしても、とんでもないアイデンティティをお持ちです。それら全てをみな等しく熟覧するのは、ムリというもの。サッカーだったら試合時間ずっと全力ダッシュし続けるみたいな。ムリです。さらに、今回「試合時間」は下記の通り90分に制限されております。なので、「自分的にこれは目に焼き付けるぞ」という目星を数点つけて臨むのが、この展覧会の場合は正解でした。
そんなことで、正直雑踏に流されボウフラのごとく会場を漂っただけなのですが、それでも印象に残ったモノをいくつかご紹介します。
https://www.tnm.jp/uploads/r_collection/LL_203.jpg
さすがにこれはあまりに高名。いわゆる「教科書で見た」。
なお、これの高精細複製品「プリマグラフィ」なるものが、制作販売されています。お値段300万円。
no.70 八橋蒔絵螺鈿硯箱(やつはしまきえらでんすずりばこ)
no.71 梨地螺鈿金装飾剣(なしじらでんきんそうのかざりたち)
他にも、一部で話題になっていたかもしれません、なぜがキリンの剥製が居たりしました。出処はトーハクのお隣 かはく(国立科学博物館)。何かの番組でも紹介されていたような。。剥製なので、原寸大なので、当たり前ですが、巨大です。
近世の「チャーム」、根付
~高円宮コレクション~
個人的にトーハクのユニークなコレクションといえば、根付。以前本館に根付だけのコレクション部屋が公開されており、印象に残っていました。
私のざっくり理解だと、昨今女性が鞄やリュックに付けてる「チャーム」の近世版なのかなと。当時誰がどこに付けていたかなどは置いといて。
1点1点はミニチュアとしての面白さ。それに加え、群(群れ、コレクション)としての面白さ。このあたりが根付の魅力なのかなと思います。小さくて丈夫そうなあたりも、日本の住宅事情に合ってるのかも。といっても江戸時代のそれということになりますが。
たまたま根付を熱く語られているnoteを見つけ勉強になりましたので、勝手ながらリンクを置いておきます。
群生するはにわ
~考古展示室ほか~
今、トーハクは至るところ埴輪だらけ。ややもすると、人類の方が押され気味。
秋○康氏に、「XX塚古墳」シリーズものでプロデュースしていただきたい。
あと、NHKに「おーい!はに丸」の復活を希望。何も考えず、ただ地上波で再放送していただければ。そしてその代わり、こーいうお金の使い方は自制していただければ。
「150年後の国宝展」
~これからのお宝~
現地で知った企画展ですが、これが結構良かったです。「公募型展示会」とのこと。国宝展(特別展)は12/18で終わってしまいましたが、こちらは1月末まで開催。まだ観れます。
新年また恒例の「博物館に初詣」をやるらしいので、その時またこれ見にこようかなと。話はそれますが、1月2日から営業してくれるなんて、一般市民の立場からは、ほんと有り難い。博物館の鏡。拍手。
今回の個人的な推し。
~トーハクで知るミク~
これが、この日目にした「美術品」の中で一番美しいと感じたモノ。特別展・企画展ではなく平常展の方だったりする。
そしてこれが、総合的にこの日1番興をそそられたモノ、というか、コト。初音ミク。
メディアの露出が凄いので否応なしに視界に入るものの、ここまでこの方と特段関りなく生きてきたのですが、今回「150年後の国宝展」で遂に正面から対峙。覚悟を決めて、「読む」。何気なく添えられてたパンフレット(下に写真)が要領よく、大助かり。ものすごい頑張ってるんだな~と素直に関心しました。持続可能なアイドルとして、関係者の情熱を称えたい。
また何かのタイアップで、トーハクで初音ミクに会えるのかもしれませんね。
おわりに
陽が落ちた後のトーハク。こんなに綺麗だとは。
前からこうだったっけ?
それとも2020年のJR上野駅改修時同時にランドスケープを再設計した??
ダラダラした内容ですが、
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
また新年もよい展覧会に巡り会えますように。
以 上
誠にありがとうございます。またこんなトピックで書きますね。