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イラスト単価を上げるには?

こんにちは。常盤クニオです。

今回は質問箱で頂いた、この質問について回答してみたいと思います!


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単価を上げるための方法…これは難しいですよね。正直僕も先輩方の方法を教えてほしいくらいです。。笑

「単価」を上げるための方法として、今回は2つの手段を考えてみます。

①仕事相手を変える
②時間を短縮するスピードを身に着ける

①については更に2つの意味があります。
1つ目はシンプルに、「A社よりも高い単価で発注してくれるB社と取引をする」。これは分かりやすいですね。
2つ目は、A社の考え方を変えてもらう。すなわち「仕事相手(の考え方)を変える」です。これが金額交渉に当たります。

②は分かりやすいと思います。例えば今まで2時間かけていた制作時間を1時間にする。
そのためにはもちろん素早く描くだけではなく、「描く以外の業務作業」をいかに圧縮するか、ここもかなりポイントになってきますよね。
これも当然仕上がりまでのプロセスが早くなるわけですから、単価を上げることに繋がります。


まず現状を把握することから始めてみる

さて、質問に戻りますが、僕ならどうするかという話ですね。
まずは自分の現状把握から始めます。単価を上げるにしても、現在どれだけの時間働いていて、目標単価をいくらにしたいのか。これが把握できなければ根拠を提示することもできませんし、何より目標が立てにくいですよね。

質問者さんはランサーズやクラウドワークスでクライアントワークを受注しながら実績を積んでいるとのことでした!
まずはその実績単価をよく研究してみましょう。修正時間を踏まえたうえで、どれくらいの時間で、いくら稼げているのかを考えます。

ここで勘違いしてはいけないのは、イラストやデザインは時間単位で稼ぐものではない、ということです。

時間をかけたらかけただけ価値のあるイラストになるか?というと、そういうわけではありません。最初の契約金額がいくらであっても、そこに何時間かけようとも料金は最初の契約時と変わることがありませんよね。(急な修正とかは別ですが)

とはいえ、まず最初は指標がないといけません。修正やメールでのやり取りなど、単純な制作時間以外もきちんと計算に入れたうえでカンタンに算出してみましょう!

では、制作時間以外ってどんなものがあるでしょうか。

 ・クライアントへの制作イメージのヒアリング
 ・必要に応じて競合調査
 ・提案内容立案
 ・修正内容の確認・対応
 ・制作途中でのメール等のやり取り
 ・進行管理などなど...

これだけのことを同時並行して初めて、最初の契約金額を頂けるわけですね!
ということで、今自分が貰っている単価は「イラストの制作費用」だけではない、ということを認識できれば良いと思います。

ちなみによく問題になりやすい「制作開始後は金額が発生する」というのはこういうことです。イラストそのものにのみ価値がある、イラストは納品してないんだからお金は発生しないはずだ!というクライアントさんとはこうした意識や考え方の違いでトラブルになりやすいですね。


目標を立ててみる

金額目標も大切ですが、例えば事務作業にこんなに時間がかかってたんだ…ということも現状把握をすることでより理解できるかと思います。
特に電話連絡などが出来ず、メールでのやり取りがメインとなるクラウドワーキングサービスでは、文章のやり取りに数時間かかっているなんてことも多いですよね。
そして何回か案件をやっていくうちに、「これは絶対必要な内容だな」ということや「ここまで事務作業に時間かけなくても良かったな」ということも分かってくると思います。

本当に細かい話ですけど、ちょっとした時間短縮のコツはサラリーマンがやることと何ら変わりません。

例えば普段やっていることとしては、「お世話になっております、イラストレーターの常盤です。」というメールの枕詞。
これも「おせわ」と入力して変換するだけで文章が自動で出てくるように設定しています。他にも、「よろしくお願いします。」を「よろ」の変換だけで出るようにするとかですね。
メールに時間がかかっている、という方はテンプレートを作っておくなど、普段からできることをやっておくと、いざという時に困りません!

イラスト制作時間の目標以外に、それ以外の事務作業の時間も目標にして、作業効率(作業単価)を上げていきましょう!
作業スピードと単価の関係性はこれで把握できますので、あとはここを改善していくだけです。そんなに難しくない!(というか、慣れれば勝手に上がっていきます~!)


相手を変えるのは難しい

ということで、問題は①ですね!どうすれば仕事の単価が上がるのか。もしくは、どうやって仕事相手や支払い単価を自分が思うように変えていくか。

例えば現状、イラストカット1枚3,000円の仕事をしているとします。
同じような条件の仕事を、クラウドワークスやランサーズ、ココナラなどで探していても、ライバルは増える一方。当然登録者数が増えることはあっても、よほどサービスにまずいことがない限りはライバルが減ることはなさそう…。
発注側からしても、仕事を探しているクリエイターがたくさんいる中で、わざわざ値段を下げなくても受注してくれる人がいれば、金額交渉にも乗らないでしょう。。。発注者の利は大きいですが、その一方で受注側のリスクは大きいとも言えます。

一度、このサービスから離れて考えてみることにします。

この1枚3,000円をたとえば少しだけ値上げするとしましょう。
リアルなところで3,500円(当然高ければ良いですが)出してくれる発注者を探すしかない。
もしくは、同じ発注者からどうやったら3,500円で描かせてもらえるようになるかを考える。

考え方は色々ありますが、スキルの棚卸しがおすすめです。自分の実績をまずはまとめて、武器が何かを確認するのが一番正統派、だと思います。小手先ではないので土台さえ固めておけば急にダメになることも少ないです。

あなたが詳しいこと、他の人がやっていないこと、イラスト以外に仕事として経験したこと…どんなことでも良いです。そこに自分のイラストを掛け合わせ、どんな武器になるかを考えてみましょう。

そして実績の中で、「自分がやりたい仕事」をポートフォリオの主役にして実績として公開していきましょう。
その上で、その+500円になる自分の価値・強みはどこかを押し出して交渉する…というのが筋でしょうか。

絵の技術的な部分には正直そこまで自信がない…でも、提案したイラスト案が面白そう!と言われることが多いし、毎回3~4案以上は提案しているぞ…?ということであれば、そこに価値を見出して単価交渉しても良いと思います。(ほかのイラストレーターさんよりたくさんご提案できますよ!とか。)

要は自分の差別化できるポイントがどこなのかを見極めるのが大切です。そのためにはほかのイラストレーターさんがどんな絵を描いたり提案しているのかをよく知る必要がありますよね。

僕がよくポートフォリオサイトを色々見ているのはそのためでもあります。
そもそも勉強にめっちゃなりますし、面白い!

ちなみに…当然ですが、その強みは相手にとってニーズのあるものでなければいけません。不要なものを押し売りしても高く買ってくれるわけではありません…(;´・ω・)

実績を作れる場が現状あるのであれば、今わざわざ値上げ交渉などをしてリスクを負う必要性はないでしょう。僕ならそのまま続けます。その上で、今のクラウドワークスなどと並行して、制作会社や広告代理店などに作品を送ったり、SNSで作品を公開するなどして「とにかく見せる場を多くする」ことを意識していくと思います…というか、まさにここに書いたような流れでやってきました!笑

実績を作れる場に依存せず、新しい場所を探し続けるのは大変ですが、ステップアップのためには必要なことだと思います!

あとはこんな感じでWeb営業ツールもうまく使っていくと良いかなと思います↓

今回はこんな感じです!!!
聞きたいことがあればTwitterとかでいつでもどうぞ~(*'ω'*)ノシ

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