産まないからって、母性が無いわけじゃない

将来的に、出産はしない(できない)かもしれない。そう周囲に打ち明けると、子供が嫌いなの?案ずるより産むが易しだよ、母性も父性も、子供と一緒に育つものだから大丈夫だよ、とアドバイスを受けることがあります。

そもそも、産まない=母性がない、子供が好きじゃないという解釈は、ちょっと違うんじゃないかなぁと思う時があります。

不妊治療に積極的に取り組んでいた時期は心から子供を望んでいたし、10歳になる姪っ子を、誕生した時から今この瞬間まで心から愛しています。

この感情を母性と言うならば、私は一般的な母性を持ち合わせた上で子供を望んでいない事になると思います。

もしかしたら、世間一般の人たちは、ここに違和感を感じているのかもしれません。母性?があるならば、当然、子供を望むのが普通だと。

以前私が投稿した記事に、大変ありがたい事にコメントを寄せてくれた方々がいらっしゃいます。そのコメント一つ一つが暖かいものでした。

子供を持たない人生を選択するかもしれない私に、過去の経験から心情を察してくださった方、子供を持たない人生の先輩として、社会に貢献するという目標を掲げて人生を歩んでいる方。

誰しも、いつでも前向きに自分や自分の人生に前向きに向き合えるとは限りません。色々な経験を経て、自分の生き方を見つけていらっしゃるのだと思います。その方々の事を思うと、やはり子供を持たない=母性がない、マイノリティな存在、普通とは違う、という固定概念が、この世の中から少しずつ、なくなっていくといいなと思います。他人の悩みや苦しみは、想像はできても完全に理解する事はできません。

自分自身も改めて、どんな人にもその人なりの事情がありその人生を歩んでいると言う事を忘れず、差別や偏見を持たず、また批判や敵意の対象にもせず、ありのままを受け入れられる人間でありたいと思いました。

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