アナロジー思考によるアイデア創出
本投稿は、2015.02.09に配信されたi.lab NEWS LETTERからの転載です。
構造的類似性に着目する
i.labではアイデア創出の支援として、物事の構造的な類似性である「アナロジー」を活用しています。既存アイデアの特徴やビジネス形態、情報の流れなどを構造的に認識し、それらの要素を入れ替えたり、加えたり、関係性を逆にしたりして、新しいアイデア創出を試みています。
例えばi.labで実施する新製品・サービス開発支援のプロジェクトでは、構造的類似性に着目してアイデア発散やアイデアの具体化に活用できそうな技術や製品、サービス、システム、取組み、事業、植物、動物、生態系について合計で30〜50事例程度収集します。
三菱重工グループのK3プロジェクトにおける最終アイデア「プライベートウォーター・システム」を具体化していく際にもアナロジー事例を活用しました。水分の乏しいオーストラリアの砂漠に住むモロクトカゲが持つ、体に触れた全ての水分を口へと自動的に集めるという特徴を構造的類似性として、ビル・宅地内における水の循環利用の方向性で具体化していきました。
収集したアナロジー事例の1つ
最終アイデアにつながったアナロジー
i.labでは、上記のようなアナロジーに活用可能な事例をプロジェクトの内容に合わせて収集し、アイデア創出に活用しています。