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【一休.com座談会】チームを超えた仲間意識で失点を防ぐ ~財務経理×バックエンド開発~

こんにちは!人事の大島です。

なかなか出口の見えないコロナ禍ではありますが、実は今年度、一休は2つの新しいサービスをスタートさせました!まだ詳しくはお話できませんが、他にもワクワクするような新プロジェクトがいくつか進行中です。

「新規事業」というと、その責任者や立ち上げのストーリーが注目されがちですが、今回は、さまざまな新しいチャレンジを堅実に支える“守り”のポジション、「財務経理部」にフォーカスしてみたいと思います。

お話を聞いた坂口さんと船越さんをはじめ、財務経理部のメンバーは全員中途入社です。バックグラウンドも受け持つ業務も皆さんさまざまですが、フラットな環境で会話を繰り返すことで、同じ目線で事業と向き合えているように感じました。

後半は、バックエンド開発チームの古川さんと宮田さんにも加わっていただき、チームの垣根を超えた関係性についてお話してもらいました。


財務経理部の坂口ひとみさん(左)と船越真梨さん(右)


――まずはお二人のキャリアについて、教えてください!

坂口:私はもともと経理がやりたくて前職の食品商社に入社して、そこから経理一筋です。一休は2社目で、2015年に入社しました。

船越:私はホテルに興味があり、新卒で学生寮・ホテル事業を手がける会社に入社して法人営業を経験した後、リゾートホテル事業の本部で働いていました。一休には2012年に営業アシスタントとして入社して、それから内勤営業、外勤営業を経験して、財務経理部に異動したのは2017年です。

――坂口さんは経理一筋、一方で船越さんはいろいろ経験されているんですね。船越さんはなぜ営業から経理に転向したんですか?

船越:営業の仕事はすごく楽しくて好きだったんですけど、30歳という節目を迎えて、もう一つ別のキャリアを積んでみたいという思いがありました。もちろん、営業として高みを目指していくという道もあるんですが、別のキャリアを身に付けていく方が自分には合っているような気がして。そんな時に、当時の経理担当の方が「経理って楽しいよ!」って声をかけてくださったんです。経理職と言うと新卒1年目からからキャリアを積んでいくイメージがあったので、「私は30歳を過ぎているけど、経理でやっていけますか?」と聞いたら、その方が「私も経理を始めたのは30歳を過ぎてからだったから大丈夫よ!」と背中を押してくださったんです。その後、希望して財務経理部へ異動しました。

――足元で成果を出していれば、他の業務や職種であってもチャレンジの幅を広げられるのは一休のカルチャーですね。

坂口:そうですね。船越さんとは反対に、経理職で入社してバリバリやっていた方が、今は営業で活躍しているっていうケースもあります。財務経理部の中だけでも、幅広いジャンルの業務にチャレンジできる環境です。

※部長の桑原さんは、メンバーのキャリア形成を速めるために高頻度で業務をローテーションさせているそうです👇


――坂口さんは前職でも経理を経験されていますが、どうして一休への転職を決めたんですか?

坂口:当時の転職軸の一つに、フラットに意見を言える会社がいいなというのがありました。年功序列や性差がなく誰でも意見を言える、ある程度裁量を持てる環境で働きたいと思って転職活動をして、ご縁があったのが一休でした。決め手は……フラットな雰囲気が面接から伝わってきて、盛り上がったんですよね。緊張をほぐすために当時8階にあったオフィスまで階段で登ったのも良かったんじゃないかなと思っています(笑)。

船越:坂口さんも緊張するんだね……意外(笑)。

――(笑)。フラットなカルチャーは、入社してみていかがでしたか?

坂口:そこはイメージ通りでしたね。たとえば、管理職であっても役職名で呼ばないこと。前職ではぜんぶ役職を付けていたので、人事発令後とかはけっこう必死で確認したりしていました。そういうことが一休ではまったくなくて、みんなが名字で呼ぶし、あんまり上下の意識がない。そうなると意見が言いやすくて、そこから改善に繋がるようなアイデアも生まれやすいんじゃないかなと思います。


――イメージ通りじゃないこともありましたか?

坂口:あるとすれば、細かいルールの違いですかね。前の会社のルールだとこうなのに……みたいな戸惑いは、初めて転職する人は特に感じるところですよね、きっと。でも最初に感じるそのギャップって大事だと思うので、そこは「なんでですか?」って発言してもらえるといいなと思います。私もそうしてきましたし、今まで入社した方もわりとしっかり言ってくれています。

船越:「なんで?」と疑問に感じたことは何でも言ってほしいですね。

どうしても仕事していると作業に集中してしまうというか、とくに新しい業務の場合は作業を覚えることに注力してしまうと思うんです。――私もそうでした。経理未経験だったというのもあり、とにかく日次作業を覚えることと簿記の勉強で必死で。もう少し立ち止まって、会計処理について考えたり、疑問を持ちながら仕事をしていたらもっと成長できたのではと後悔しています。なので今、疑問を感じたことに対して発言したり、自分で調べて共有したりするメンバーを見ると、とても刺激を受けます。去年から販売管理の仕事もしていますが、決算に関わったことが少ないメンバーもいたので、仕訳の説明をするときは作業を伝えるのではなく、全体の流れや内容を説明するように意識しています。その中で疑問が生まれたり、もっとこうしたほうがいいよね、という意見も出てくるようになりました。みんなが楽しそうに仕事をしていると、私もより意識が高まりますね。


――いい相乗効果ですね!坂口さんはどんなところにおもしろみを感じていますか?

坂口:一休は新しい案件が発生する頻度が高いところですね。事務系のルーティンワークももちろんあるんですけど、+αで、新規事業や新しい施策、キャンペーンといった話が常に動いているので、そういうことにゼロから携われるっていうのは、一休だからこその強みだなと感じます。

――ゼロから携われるって、具体的にはどんな風に関わるんですか?

坂口:まず「こういうことやりたいよね」っていう話が上がった瞬間から、それが本当に実現可能なのか、いつごろローンチを目指して動きそうなのかっていう情報を得るために、社内にアンテナを張ります。Slackのチャンネルに呼ばれていなくても見に行ったり、招待されなくても勝手に参加してたりします(笑)。

船越:一休ならではかもしれませんが、ビジネス検討のスピードが早いので、チャンネルパトロールをして、早い段階からキャッチアップして関わるようにしています。

坂口:たとえば新規事業であれば、その責任者やディレクター、開発担当のエンジニアと話をしていきます。サービスの概要や登場人物、契約内容を把握して、その商流で発生するだろう仕訳、必要な情報をどう取得するか、などを決めていきます。

要件定義のタイミングでメンバー間でしっかり検証して、極力検討漏れのない状態で進めるように心がけています。検討が漏れて想定していないことが起きると、最終的には精算相手の取引先やユーザーの方、その他の外部関係者に迷惑がかかることがあります。ですので、会社としてやりたいことは実現させるけれども、想定しうるリスクは排除できるようなフローを意識しています。

船越:どんなに検討をしていても、サービス開始後の最初の精算はキター!っていう感じでドキドキしますね。会計システムへのデータ取り込みは本当に大丈夫かなとか。ローンチ後に意図した動きになっていなければ、開発側に確認してもらい調整していく――というのが、新規事業への一連の関わりです。

――まさに守りの仕事ですね。ここからは、普段から関わりの深いプロダクト開発部 バックエンド開発チームの古川さんと宮田さんにも、お話を聞いてみます!

補足すると……一休の財務経理は、自社開発の基幹システムで集計されたデータを用いて売上を計上しています。開発の皆さんには、そのデータに関する問い合わせに対応してもらったり、新規事業において必要なデータや集計方法などを打ち合わせした上で開発してもらったりと、普段から連携が深いチームなんです。

宿泊事業担当の古川さん(左)とレストラン事業担当の宮田さん(右)


――さっそくですが、お二人から見た財務経理チームはどんな存在ですか?

古川:一休のサービス開発組織は、「検索系」と「予約系」に分かれていて、僕や宮田くんのやっている「予約系」はどちらかというと守りに近い部分が多いんです。なので、社内でも守りの部署である財務経理やCSは、ある意味すごく仲間意識があります。

宮田:そうですね。守り同士っていう関係なので、コミュニケーションは取りやすいですね。

古川:僕は、会社をサッカーチームとしてよく考えるんですけど、デジマとかマーケティングっていうのはフォワードで、華々しい存在で点を採れば称賛されるじゃないですか。で、財務経理とかCSとかって、ディフェンダーなんですよね。責任は重くて、点を取られるとそれなりにバッシングされるけど、いないと困る存在。僕とか宮田くんはボランチみたいな、攻めも守りもやるけど、どちらかというと守り寄りの選手なんですよね。攻めの人たちとの連携よりも、ディフェンスラインと連携して、失点を防ぐっていう感じです。

――わかりやすい例えですね!具体的にはどんな風に関わっているんですか?

宮田:たとえば、ポイントプログラムとかPayPayとの連携だとか、お金が絡む開発が入るときは、まず何が必要になるのかっていうことを相談します。経理的な数字のことや、財務的にはどういうお金の流れができているのかというのを、ある程度見当を付けた上で都度聞きに行くようなかんじです。

――開発側の皆さんにも商流の知識があるんですね。

宮田:経験を積むしかないんですけど、新しく入ったエンジニアにも積極的に財務経理の人たちとやりとりしながら知識を付けていってもらっています。

船越:新しいエンジニアの方たちとも普段から関わりがあるので、不具合などすぐに対応していただきたいときもレスポンスが早くて、心強い存在です。

――なんだかいい関係性ですね。とはいえお互いプロフェッショナルなので、対立することとかはないんですか?

古川:以前はありましたよ。完全に守りをやるチームと、攻めも守りもやるチームなので、多少意識の差があるんです。僕たちは攻めもあるから、守りにそこまでパワーを割けない。でも財務経理の皆さんは完璧に守りたいから完璧なものを作ってほしいってことで、綱引き状態というのはよくありましたね。

今はもうなくなりました。歩み寄ってくれるようになったのかな?

船越:(部長の)桑原さんは、「事業のスピードを落としたくない」とよく言っているので、もしかしたらそれがあるのかもしれないですよね。運用でできるところは運用でカバーしようと。

古川:たしかに、守りながらも攻めのことも考えてくれるようになったから、すごくやりやすくなったのかな。事業として売上を作るための機能開発にリソースを注ぐことに理解がある。桑原さんの考えが反映されているのかもしれないですね。

――どんな方が財務経理チームにいるといいと思いますか?

古川:経理職をある種のサービス業として捉えることができる人だといいですね。経理的な知識や正しさをただ主張するのではなく、事業の売り上げが立つことを優先して考えられる人の方が一休には向いているかもしれません。守りの部分がボロボロだと事業は成り立たないので、自分たちがしっかりしていることで事業が成立している、それに貢献できているっていう意識を持てるとおもしろいと思いますよ。

船越:大企業だと、決算、税務、管理会計など部門で分かれていることが多いですが、一休の財務経理は一部門ですべて経験できるので、この環境をご自身の成長につながるチャンスだと思われる方には向いていると思います。また、年齢や経験年数も関係ないので、物怖じせずに挑戦したい方も向いてますね。今のメンバーは勉強熱心な方が多く、専門性を高めていこうとみんなが意識しています。これは私が一休に入社してからずっと変わらない思いですが、年齢に関係なく尊敬できる方が多いですね。

こうしたメンバーの中で仕事できるのはとても楽しいですし、何か大きな課題をみんなで乗り越えたときは達成感があります。

坂口柳のような人がいいな、と思います。私も目指したいところです。できるだけ柔軟に状況に対応する、でもやはり守らなければいけない軸はしっかり持っていないといけない。会社においてルールを作る立場に近いポジションなので、正しさを主張することは簡単にできます。そのルールはなんのためなのか、目的を達成するためには他のルールでも良いんじゃないのか、ということを意識して動けると、周りも本人も仕事をしていく上でハッピーじゃないかなと思います。

――皆さん、ありがとうございました!一休の財務経理は、事業がしっかり点を取りにいくために必要不可欠な存在であることが、よくわかるお話でしたね。

財務経理部では、一緒に自己成長・事業成長を目指してくれる新メンバーを募集中!興味のある方はぜひご連絡ください。カジュアル面談も大歓迎です。



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