コロナ禍の土日の朝の葛藤


土日の朝の通勤電車が嫌いだ。
幸い、土日は最寄駅から座りやすい。

が、席を譲るか問題で葛藤を要される。

このコロナ禍で、
複数人で楽しそうに喋りながら電車に乗ってくるお年寄り。
一方で、コロナ禍でも所謂"現場"でリスクを背負いながら働く私。
(*私は医療関係者ではない。が、所謂出社しないと仕事ができない仕事に就いている。)

平日なら、間違いなく譲るだろう。
行き先は病院かもしれないし、人手が少ない平日を選んで息抜きをしているのかもしれない。
そうなのだ。基本的に"選べる"人たちが多いはずなのだ。
なのに、コロナ禍で、"人出の多い土日" に"複数人""大声で話しながら"電車に乗る"お年寄りに、働きに行く(年金もアテになるか分からない世代でもあるわけだし)私が席を譲るべきなのか。

非常に打算的で利己的な自分に嫌気がさす一方で、決して間違ってもいないと思ってしまう。
誰も非難する人は居ない。
以前、友人は「"善意を施さない=悪"ではない」と言ってくれた。
その言葉に私は納得したし、私を救ってくれた。

ただ、やっぱり
この葛藤を味わう度に、少し嫌な気持ちになる。
だからコロナ禍の土日の朝の通勤電車は嫌いだ。

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