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クレイジーパッチワークな春の山

山の絵を描いてみてと言われたら、あなたはそれを何色で塗りますか?

山といえば木。木といえば緑。おそらく、緑色に塗る人が多いんじゃないでしょうか。私もそのうちの一人です。あとは、雪化粧された雪山を思い浮かべて、THE富士山な配色の白と青で塗る人も多そう。

東京から伊豆の伊東に移住してきて、山がとっても身近な存在になりました。比喩表現ではなくて、実際に近い。というか、もう山の中に住んでますからね。笑。住んでみて、また間近で見てわかったのは、山は緑一色だけではないということです。

山に馴染みのある人からすれば、そんな当たり前のことを何言ってんだ?って話なんだろうけど、私はこの事実に結構感動してしまったんですよね。そして、すごくキレイなの。山が。いろんな色が複雑に組み合わさって、カラフルなクレイジーパッチワークになっている。

春の山はピンクが入っていてかわいらしい感じ

嬉しいことに、このパッチワークは季節によって色を変え、見る度に私を楽しませてくれます。春はピンクが入っていてちょっとかわいい感じ。夏は明るい緑のグラデーションがまぶしい。秋は黄色や赤が入ってぱきっと鮮やか。冬は深緑と茶色で落ち着いた雰囲気になります。雪が降るところだったら真っ白になった山も見れますね。

うちの近くには「大室山」という、噴火によってできたスコリア丘があります。お椀を伏せたようなプリン形の山で、ここには木が生えていません。茅だけが生えています。なので、この大室山に関しては、色は一色です。

それでもやっぱり、季節ごとに色は変わります。年に一度、冬に野焼きをするんですよ。なので、冬はこげこげの真っ黒くろすけに、春~夏は茅が育ってキレイな緑色、秋には枯れて茶色になります。単色の山も、それはそれで美しい。

大室山は、伊東のシンボル的なかわいいお山です。移住してくる前にネット画像を見て知ったのだけど、始めはその風変わりな形とキレイすぎる色合いに違和感がありました。CGで作った画像なのかと思ってしまって。笑。でも実際に見に行ってみたら、ネット画像そのままだったのでまたびっくり。本物だった。疑ってゴメンよ。。。

ひとことに「山」といっても、成り立ちや環境は様々で、いろんなタイプがあるんだなぁと、今更ながら密かに心を震わせている私なのでありました。四季を通じて変化する山、とても面白い。山を眺めるのがこんなに楽しいなんて思わなかった。移住して初めて知れた、嬉しいことのひとつです。



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