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勝って涙、負けて涙

第106回全国高校野球選手権大会も、明日の準決勝、決勝を残すのみとなりました。
何故、高校野球が我々日本人の心を、こうも虜にするのでしょう?
それは、誰もが若いとき、己の時間とエネルギーを注ぎ込んで、何かに夢中になったことへの回想かもしれません。
今の自分と違って、自分も若い頃は夢中で何かに打ち込んでいたな----というノスタルジア、郷愁でしょうか。そう、何かに一心不乱に夢中になれるのは、まだ世の中の打算を知らない、十代のこの時期だけかもしれません。
「勝って涙、負けて涙。ああ、青春はかくも純粋で、素晴らしいものだったのかと、再認識させてくれます。誰にでも、青春があった----」というところでしょうか。
郷愁と言えば、全国高校野球は全国都道府県を勝ち抜いてきた学校が出場してくるので、私のように故郷を離れて生活している者にとっては、懐かしい故郷の風を運んできてくれ、郷愁を感じさせてくれる夏の風物詩、一大イベントです。
自分の出身県の高校が敗れると、「ああ、今年の夏も終わったな」と思うのは、私だけでしょうか?
それが、自分が青春の門に入った直後の、悩み多き時期に身を置いた母校であれば、尚更感慨深いものがあります。 
高校野球が何故面白いかというと、プロ野球と違って、143分の1ではなく、1分の1の負けたら終わりのトーナメント形式で、それだけ内容が凝縮しているからでしょう。
正に、人生は勝ったり負けたりの繰り返しです。
そして、最後まで諦めなかった者だけが、人生の勝利者になれるのかもしれません。

そんな人生の断面を描いた、夏の全国高校野球甲子園大会決勝戦から始まる、さわやかな青春小説

『ラスト・イニングをもう一度』

目次
 (一) 八月の遠い日々
陽炎(かげろう)の先に、周大明(しゅう・たいめい)の躍動する姿が舞っていた。その姿は自信に満ち溢れ、今にも雄叫(おたけ)びを上げそうだった。無理もない、あと残すこのイニングさえ抑えれば、栄光の夏の全国高校野球甲子園大会優勝投手の称号が与えられるのだ。
(二) 噂の男
(三) 帰郷
(四) 伯楽
(五) グッバイ・ファーム
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