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【旬杯】遅くなりました!勝手に Sazanami 賞(俳句のみ)

先日の「旬杯」で、親子ともども
たくさん「勝手に賞」をいただきました。

このまま、もらいっぱなしにするのは
もったいない!
最後の大会を楽しく終えた喜びを、
もうすこし形にしよう!

と思い立ち、わたしも
勝手に賞を出してみることにしました。
(1年ぶり!)


一覧を何度も見て、
あぁでもない、こうでもないと
やっていたら、こんなに時間がかかって
しまいましたが😭


(途中で高校野球を観たりなんぞしているうちに、さらに時間がかかり今は旧盆の真っ只中です😂😂)


お受け取りいただけましたら
嬉しいです。


たいへん申し訳ないです💦
去年と同じく、俳句のみになります🙇‍♀️




あまり上手じゃありませんが、
はじめて賞状をつくってみました!
写真の副賞もございます。

よろしければ、お持ち帰りくださいませ♪


先にお詫びいたします🙇‍♀️

鑑賞はあまり得意ではないので、
作者さんの意図とは違うことを
書いていることもありそうです💦

ちょっとズレたこと言ってたら
すぐさま忘れていただいて大丈夫です。





勝手にSazanami賞
🏆大賞🏆







路の先ノウゼンカズラ生きて会おう
(大橋ちよ さん)



何度も読ませていただくうちに
じわじわと虜になった句です。

ノウゼンカズラってどんな花なのかも
気になるし、何より下五の



生きて会おう


ここ、痺れます!!
生きて会おう!!


ノウゼンカズラも調べてみました。
燃えるようなオレンジ色の花に、
息をのんでしまいます。

沖縄にも咲いているのかな、と思って
調べてみたら……










琉球新報さんの記事より
お借りしました。



この、黄色い花!!

買い物帰りによく見かけて、
なんて花だろうと、ずっと
気になっていました。


沖縄の方言では
「イペー」というらしいですが、
ノウゼンカズラ科の花で、和名は

「コガネノウゼン」

というんだそうです。


3〜4月ごろ咲きはじめ、
5月ごろまで見ることができます。




そして、ちよさんによると
この句はアニメ「86〜エイティシックス〜」
から着想を得て、できたものだそうです。

死と隣り合わせに最前線に立ち続ける
エイティシックスの少年と、
将来を嘱望されるエリートの才女。
決して交わることのなかったはずのふたりが、
激しい戦いの中で未来を見るーー。

86〜エイティシックス〜
FIRST HALFより

それでも前に進み続けること、
戦い続けることを選択する。
希望や未来を求めようとしたわけではない。
“戦場(ここ)” が、彼らにとって
唯一の居場所となっていたのだから。

86〜エイティシックス〜
SECOND HALF より



燃えさかる炎のなかに、
機体ごと突っ込んでいく少年兵。
歩んだ「路の先」には「死」が待っていると
知っていても、少年たちは

「生きて会おう」

と約束を交わしあうーー。


そんな光景が浮かびました。
オレンジ色のノウゼンカズラの花が、
炎のように見えたからです。


それは、日本のカミカゼ特攻隊をも、
思い起こさせます。


機体とともに若い命を散らすことになった
彼らのなかにも、生きることを諦めていなかった者もいたのかもしれない。


死へ向かっていくなかでの
「生」への強い想い。

これが、下五「生きて会おう」に
ギュッと詰まっているんだと
感じました。




おめでとうございます🎉🍾

賞状を、よろしければ
お持ち帰りくださいませ♪


絵文字が化けました😭
🏆大賞🏆のつもりでした💦


副賞です。
沖縄の景色2枚、よろしければ
すべて、お持ち帰りくださいませ😆


西海岸のサンセット



某そば屋さんからの窓景









勝手に Sazanami 賞🏆







ソフトクリームぐるぐると逡巡す
(ミテイナリコ さん)


ソフトクリーム🍦

「逡巡」しているのは、
作っているときなのか、食べる前なのか。

ビュッフェなんかで、
ソフトクリーム作る機械がありますよね。

はじめにレバーを引いて、
ソフトクリームがぐるぐる回るのを、
じっと見ているとき。

止めるタイミング、逡巡します😅
「あっ!」と思ったときには
微妙なカタチになっていたりして。


それから、食べるとき。
どこから食べようか、めっちゃ考えるとか。

上からパクつくか、下から舐めていくのか。


どちらにせよ、楽しい「逡巡」には
変わりありませんね^ ^


ちなみに、わたしは
食べるときは上からパクっといって、

溶ける前に秒で平らげます😂






鳴かぬなら「おい、大丈夫か?」ホトトギス
(修行僧一休 さん)


いまでも、この句を
思い出すと楽しい気持ちになって
笑いが止まらなくなります。

(実は深刻な事態を
詠んでいらっしゃるかもしれませんが💦
笑いのツボが、
ちょっとズレているもので……🙇‍♀️
お気を悪くさせてしまっていたら、
申し訳ないことです💦)



夏という季節柄、

鳴かぬ=熱中症で倒れている

ということですよね。


「おい、大丈夫か?」の臨場感!
令和の世をよく表している句です。


鳴かぬなら殺してしまえホトトギス(信長)
鳴かぬなら鳴かせてみせようホトトギス(秀吉)
鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス(家康)
鳴かぬなら「おい、大丈夫か?」ホトトギス
(修行僧一休)



個人的には、三英傑の句とともに
後世まで語り継ぎたい一句です。

一句目の
ぐでんぐでん異常気象の夏休み

も良いですね!
県外より沖縄のほうが涼しいなんて😱






滴りのマリンバめいて誘ふ夢
(佐竹紫円 さん)


この句を読ませていただいて、気づきました。

マリンバの音って、
水の揺らぎに似ている!

広がる波紋のようでもあるし、
この句のとおり、

ぽちゃん、と滴る
雫のようでもあります。


上五中七の感じで、
涼しく終わるのかと思ったら、
下五の「誘ふ夢」

ほんのり熱さの漂う終わりかたが、
マリンバの「滴り」を強調している感じがして、そこが素敵です!


艶っぽい女の人にドギマギしている
純情な青年が、句から見えました。

でも品があって、俳句じたいの
背筋がぴんと伸びています。


ほかの2句も、凛として美しくて
どれを推すか迷いましたが、

マリンバの音が大好きなので
こちらの句を推しました。





リスザルの両目は温和日の盛り
(プッククン さん)


句のリスザルのいるところは、
動物園でしょうか。
それとも、サバンナ?

とにかく、暑そうな屋外が
浮かびました。


ギラギラと日が照りつけて、
リスザルを見ているお客さんたちは
帽子を深めに被っていても、
頭がクラクラしそうなほど、バテている。


でも、あのリスザルの
くりくりと大きい目は、どうして
あんなに穏やかで涼しげなんだろう。


リスザルの目の涼し、みたいな表しかたも
ありそうですが、敢えてそれをせず、

季語「日の盛り」で、

リスザルのまわりの風景の「暑さ」を
表現したのは、さすがです!

それが逆に、リスザルの
あの、丸いつぶらな瞳の涼しさを
際立たせているような気がします。







ジープ駆るどこまでも地球は緑
【路傍の花(O87)】さん


カリフォルニア? あたりの大草原。
その真ん中を駆けていくジープ。

目に眩しい緑の草原だけでなく
わきたつ砂埃や草の匂いまでしてきます。

もちろん、
ギラギラした陽ざしや熱を含んだ風、
むんむんしたジープの中、
額やわきに浮かぶ汗や、ドライバーの
筋骨隆々な腕までも浮かびます。

運転しているのは、なぜか
ヒスパニック系の外国人で30〜40代くらいの
男性と想像してしまいます。

くわえタバコで、ガタゴト道を
ジープでかっ飛ばしていく姿が見えました。


句に漂う豪快さがいいですね。
爽快感もあります!
スケールが、とにかく大きい。

夏といえば海を連想しがちですが
(沖縄で生まれ育っているので、なおさら)
この句のような、草の燃えたつ夏も素敵です。






花氷 乱歩の美女に 憧れて
(おかもん さん)

おぉ! 江戸川乱歩!
小学校のとき、よく読んでいました。

乱歩の美女。
パッと思い浮かぶのは「黒蜥蜴」です。

美しいけれど、どこか妖しく儚げな感じ。

氷のなかに閉じ込められた
色鮮やかな花が、
黒蜥蜴の冷たい雰囲気と
よく響きあっています。


ミステリアスな黒蜥蜴に憧れているのは、
少年なのか、少女なのか
それとも青年か。


わたしは何となく
「少女」のような気がしました。

花氷、だからなのか🤔

氷のなかに閉じ込められた「花」は
ひょっとすると詠み手自身なのか……。


酸いも甘いも知っているような、
ミステリアスな女性に憧れるのは、
少年や青年だけじゃないのかも。

自分自身にない何かを持っている人に
憧れるのは、異性でも同性でも一緒かな

と、ふと考えさせられました。






以上6句です!
おめでとうございます^ ^


賞状です😆

いささかシンプルすぎますが、
よろしければ、お持ち帰りくださいませ😂



副賞です。
「沖縄の海」よろしければ
お持ち帰りくださいませ!

海中道路沿い? の海









∑(゚Д゚)ハッ!
そ う い え ば……。


娘すかい(3歳)も、勝手に賞を
いただいていました。

彼女の分まで選句、となると
あと6句……。


出しましょう!



勝手に Sazanami 賞
「あおぞら」賞💎


娘すかいの代わりに、わたしが
あと6句選びました。







青空にため息ひとつ青蛙
(ねんねん さん)


空に向かってため息をつく青蛙。

この景色だけでも可愛らしくて素敵ですが、
ため息をついた拍子に、そのまま
ぴょーん! と大空に飛んでいく
小さな青蛙の姿が浮かびました。

ため息をついているのに明るくて、
なんだか、勢いがあって素敵です!




島人の 海水浴は バーベキュー
(めっこ さん)


島人=しまんちゅ ですね!

うちなんちゅの習慣を、
よくわかっていらっしゃると思ったら、
作者さんは沖縄出身なんですね♪


沖縄のビーチには
バーベキューできるスペースが
必ずといっていいほどあります。

夕方から始めることが
多いかもしれませんね。
でも最近は、日中でもバーベキューしてる人
結構いるような🤔

泳ぎたくなったら、服のまま
海にドボン!
わたしの若いときは、そうでした😂


こないだ親子3人で海に行ったら、
服のまま泳いでる若い人たちを
久々に見かけました。

地元の子たちかなぁ、と
ちょっと嬉しくなりました。

もはや鑑賞ではなくなってる気がしますが、
俳句で沖縄の暮らしに
出会えて嬉しかったです。






都心より 涼を求めて 沖縄へ
(chitoseArk さん)


天気予報みたら、県外のほうが
沖縄より暑いですよね!
「なんの冗談?」と思っていましたが、
日々、35度を超えてる地域が
県外にはたくさんあるんですね。

高校野球みてたときに、甲子園での
球児の体感温度? が40℃超えている
というニュースをネットで見て、

ホントに沖縄のほうが涼しいかも……
と震えました。


常夏の沖縄が避暑地に。
時代の変化か、異常気象のなれの果てか……。

こちらも、「いま」をよく表す一句です。


(だから日中でもバーベキューしてる人が
沖縄で増えてるのか……!)







ガンダムフェネクス鳥になりたいな
(セブンソード さん)


言葉の並び、響きが、ただただカッコいい!!

ガンダムフェクネス、記事↑を見たら
なんだか鎧を何重にも着ているような
装備満タンそうなロボットなんですね。

あの鎧(装備?)を、ひとつひとつ脱いでいって
軽くなって、自由に空を飛べたら。

ロボットが、白い翼の美しい鳥になって
夏の青空を悠々と飛びまわる姿が浮かびました。

「鳥になりたいな」に、素直さを感じて、
そこも素敵です!


大人になると、しがらみに足を取られて、なかなか飛び立てなかったりすることもあって、
「鳥になりたいな」が、
40過ぎのわたしにも刺さりました😂









大きいな 君の一口 かき氷
(ニートン さん)

夫が娘すかい(3歳)のかき氷を
「ひと口ちょうだい」とスプーンで
ふた口ぶんくらい軽くすくうと、
そのままペロッと食べてしまい、

とーとー! だめぇー!!

と激おこで号泣する娘が
パッと浮かびました😂


沖縄では、天候が良ければ
かき氷は1年じゅう食べられます。
公園の屋台に、
真冬でも売っていたりするので。

娘はブルーハワイ一択で、
いっちょ前に1人前、
誰にも分けずひとりで平らげてしまうのです😂








誕生日みんなで海を見て花火
(くぅちゃん さん)

20歳の誕生日の様子を詠んだ句だそうです。

最高の友だちみんなと、
20歳を迎えた喜びが、ばしばし
伝わってくる素敵な句です。

海と花火のまぶしさ、
波の音、花火の音、
若者たちのはしゃぐ声……。

特別な夏を、きっと
めいっぱい楽しんだことでしょう✨

かけがえのない瞬間を、
こうして句に残せるって、とても
素敵なことですね。

これからも、いつも俳句が
そばにありますように……✨






以上6句「あおぞら賞」
おめでとうございます^ ^



賞状です。

よろしければ、
お持ち帰りくださいませ♪




副賞です。
「沖縄の空」よろしければ
お持ち帰りくださいませ♪


瀬底大橋(右)






おまけ(勝手にSazanami賞・最終候補13句)


賞には選べなかったものの、
お気に入りの句が並んでます✨



「蒲焼」の文字もごちそう麻暖簾
(てまり さん)

あなうれしちびシャツそよぐ夏の空
(ももんが あやこ さん)

京の旅花買い受けて谷崎忌
(シンハ さん)

試験にて震ふソルフェージュ風死す
(とのむら のりこ さん)

風死すや歌姫を待つ二千人
(野乃 さん)

氷 菓 子 少 女 フ ラ フ ラ 一 輪 車
(Foliage Poet さん)

海望む祈念公園百合の花
(春〜と共に🌸 さん)

サンダルを脱いで少女は鳥になる
(前川あすか さん)

夜濯や夢の重さのユニホーム
(鮎太 さん)

ハムサンド薔薇のアーチをくぐる朝
(西野圭果 さん)

今更よおとといおいで浮人形
(リコット さん)

みんなしてすいかを割ったような気分
(つる さん)

黒光り松崎しげるかもしれぬ
(山根あきら さん)




長々と、お付き合いいただき
ありがとうございました^ ^

(通知たくさん飛ばしてしまってすみません💦)

また、noteの
どこかでお会い致しましょう♪


佳き初秋を
お過ごしくださいませ〜♪




いただいたサポートで、たくさんスタバに通いたい……、ウソです。いただいた真心をこめて、皆さまにとどく記事を書きます。