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sisi図鑑 第21回目

"sisi"を作る大切な人とバリのこと、sisiのいろいろなことをご紹介!

今日ご紹介するのは『ガルンガン』です。

『ガルンガン』とは?

バリ島旅行.comさんの説明から一部抜粋いたします。

ガルンガン(Galungan)とは、210日ごとに巡ってくるバリヒンドゥーの祭礼日です。 世の中の善(ダルマ)の悪(アダルマ)に対する勝利を記念する祝日と言われており、各家の家寺や村の寺院に天上界の神々や自然霊、祖先霊が降り立ち、人々は供物でもてなし、祈りを捧げます。

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日本の「お盆」のようなもの、というと分かりやすいかもしれません。

しかし、こちらの『ガルンガン』は日本の今のお盆のようなノリではなく、島民全員ガルンガン一色!と、まではやはり近年言えませんね。ホテルで働く人、空港や病院の人などはやはり仕事していますので、島民ほぼガルンガン一色!です。 今回のガルンガン本番は11/1だったのですが、10/31はプナンパハンというガルンガンを迎える為に色々準備をする日でして、バリの人はもしかしたら本番の日よりも忙しい?ぐらい??

去年、自宅にお仕事に来てくれている通称"Bapak Sexy"。説明すると長いのですが、彼のニックネームの由来はBapak=Mr. やお父さん、などある程度の年齢以上の男性に使われる敬称なので、「セクシー氏」?「セクシーお父さん?」なんですが...実際彼はハンサムでルックスナイスなんですが、元々は奥さんがIbu Sexy(Ibu=Ms.Mrs お母さん ある程度の年齢以上の女性に使われる敬称)と"sisi"のスタッフがあだ名を付けたから。

それも彼女が娘さんのを借りてか、ぴちっとして体のラインが見えるお洋服を本人のキャラクターとは異なった(寡黙で真面目な大人しい人)感じで着て来くる事があったから、みたいですね...あだ名なんてこんなもんです。

で、話は戻ってSexy夫婦のお家に去年はこのプナンパハンにお邪魔して色々ガルンガンの準備を手伝い、いや、邪魔しに?見せてもらいに行きました。

今年も行くぞー!なんて彼らに言ってたのに、私は1日間違えて行くのを忘れていた...という。待ってたのにー、と翌日のガルンガンに笑われました。

なので写真は去年のものです。

家族で庭先でお祝いの料理を作ります。

これは子供たちも手伝うのが楽しい「サテ」作り。この日作るのは「サテ・リリッ」と呼ばれるひき肉のつくねのようなもの。ココナツをすりおろしたものや調味料などを練り込みピリッと辛く仕上げます。普段はタイルの上に直接座ってる彼ら、私たちが行くとお客様用のピクニックシートを拡げてくれました。

焼き上がるとこんな感じ。こちらのサテは具が小さめで何本も食べてしまう!

私の大好きな『バビ・ケチャップ』は豚の角煮のようなトンポーローの様なもの。これも作っていました、やったー! 右奥の野菜料理は『LAWAR』(ラワール)というバリの独特のお料理。 ココナツをすりおろしたものに香辛料、Kacang Panjang(長い豆、という意味)の十六豇豆(じゅうろくささげ)を刻んだもの、更に面白いのは豚やアヒルなどの生き血を混ぜ込む事!

お料理にする為に豚やアヒルを絞める訳ですが、その時に抜いた生き血を使うのです。ですので、日々 家庭で食べる事の出来ない貴重なお料理です。

ただ、この数10-20年は儀式のときに食べるラワールや豚の丸焼き『バビ・グリン』を専門に出している食堂が増えて来ました。 美味しいものは特別な日だけじゃなくて普段も食べたい!我がままですね〜〜 私もバビグリンの食堂はちょこちょこ行くんですけれど♡

ガルンガンの前になると「門松」のような感じで『ペンジョール』という竹の飾りがお家の前に立てられます。

この時期に来られたお客さましっかりお休みするお店などはガルンガンを挟んだ前後1日ずつの合計3日間閉めているのでショッピングなどには少し不便な時期でもあるのですが、こうしたガルンガンの圧巻!な風景を楽しみに、この時期にわざわざいらっしゃる方も居るようです。

お寺はもちろん住居やお店など建物の要所要所お祈りを捧げ、お供えが置かれます。私のバイクにも...

ちなみにガルンガンのちょうど10日後にやって来る『クニンガン』。これはガルンガンが迎え盆、なのに対してのクニンガンは送り盆、とよく日本の方には説明します。 ただ、日本だとその期間は3日間ぐらい。バリのご先祖様はのんびりしていらっしゃるのね!なんて思いつつちょっと調べたら、日本でも(元々は中国からの文化かな)「七日盆」というお盆の準備をする日から始まって9日後に「送り盆」が来ている!

やはり起源は同じなのかもしれませんね。

この『ガルンガン』から『クニンガン』の間は公立の学校は長いお休みに入り、お供えの為に皆が買い物に出掛け、物価が高騰。お祭り前後にも良い日(日本で言うところの「大安」のような日)が沢山ある為に結婚式やおめでたい儀式も続く。出費も多くバリ人にとっては大騒ぎ。

それが7ヶ月に1度(本当は210日に一度。バリヒンドゥーの歴「ウク歴」の1年です)来るのだから 私にすれば「え?またガルンガン?」という感覚なのですが、これだけ重要なお祭り、11月にやって来たのだから次は2018年の6月に次のガルンガンがやって来る。ちょっと数えたら分かる訳ですが、バリの多くの人たちは2ヶ月前ぐらいになって「再来月のガルンガンの日はいつだっけな?」とお店のお休みの事を考えて聞くと皆キョトンとした顔をして「え?ガルンガンもうやって来るんですか?」と言ってはバリ島祭事カレンダーを覗き込んで大騒ぎ。

毎回の事なんだから何故頭に入れておかないんだろう、面白いな、と思うのですが、いつもそうなんですね。

私の感覚からするとバリの都会の人や島を出て学校や仕事に行った事がある人以外は確実にリアルに予定を把握しているのは「明後日」ぐらいまでなんだと思います。

そして、それが「羨ましい」と思うようになった近年。

先の事を考え過ぎて不安になって今動き出せなくなってしまう人がたくさん居る世の中、2ヶ月後の大祭(それも毎7ヶ月やってくる)に慌てふためくかわいいこのバリの人たちが愛しいのです。

↑の写真はガルンガンの前後に村の子供たちが小さなバロン(聖獣、日本の獅子舞に似ています)の被り物で通りを練り歩きます。左の子は「DONASI」(ドネーション/寄付)と書かれた箱を持っています。ここに小銭を入れるとまさに獅子舞の様に舞ってくれることも。 観光客も多いウブドではしてるけれど、うちの田舎ではあんなの無いよ、子どもの時から商魂逞しいね!とバリの友人は苦笑いしていました。

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バリ島発 オリジナルバッグ"sisi" 

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