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sisi図鑑 第23回目

photo : Sampah di Bali (Sonny Tumbelaka/AFP)
こちらのページから上記の写真をお借りしています。

こんにちは、バリ島初オリジナルバッグ"sisi"の生島尚美です。

皆さん、国内外問わず旅行に行かれる時、エコバッグなど持って行かれますか?

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神々の島、楽園と呼ばれて世界的に人気の高いバリ島ですが、近年ゴミ問題が浮き彫りにされています。

満を辞してバリ島では今年に入ってから『レジ袋廃止』の法令が出されました。 『バリ倶楽部』さんのブログをご参照ください。

動画はバリ島のほぼお隣の島「ペニダ島」のもので、そのゴミはバリからのもの、お隣ジャワ島からのもの、いやいや日本からのもの、なんて色々言われてますが、もう、どこのものでもいいのだと思うのです。

バリ島に私 生島が誰に呼ばれたわけでもなく、好きで勝手に単独移住してしまった1999年。日本でもかなり緩くですが使い捨てのビニール袋などが気になっていたので、バリ島・ウブドでもエコバッグなんて上等なものは持っていなかったので使い古しを三角に畳んだレジ袋を繰り返し使っていました。買い物の度、ウブドに唯一あったスーパー『デルタデワタ』では、レジの女性スタッフが隣のレジのスタッフをわざわざ呼んで私の「奇行」(彼女らから見ると)を指差してゲラゲラ笑っていました。

それが、ここ数年少しずつ流れが変わってきて「あぁ、エコですねいいですね」なんて言われるようになり、今年に入ってからの「レジ袋禁止」に伴って「常識」となりました。

今年の1月に「何がどう変わったんだろうか?」という私の感覚をブログで書きました。よろしければあわせて読んでみてください🙏

正直、「レジ袋廃止だけではどもならんでしょ」と冷ややかに思っていた私の意見はいい意味で裏切られつつあるように思います。
 レジ袋以外のプラスチックや発砲トレーなどはあるし、ペットボトルはもちろん健在だし。でも、少しずつ人々はこの「レジ袋廃止」をキッカケに「これがあかんのなら、これもあかんのでは?」と思っているよう。 そして、こればバリ島の強みでもあると思うのですが「あるもので工夫する」そして「面白がる」。もちろん、まだまだ、なのかもしれないし、そういう感覚が強い人が多く住んでる「ウブド」という土地柄もあるのかもしれませんが。

 以前、デンパサールエリアに住んでいらっしゃる私より年齢が10-15歳ほど先輩の男性女性がお店の裏でしてるちょっとしたイベントにいらっしゃって、出店してくださいました。
 お買い物後、商品を受け取る時に「あぁ、ビニール袋 結構です」とお断りしたら、ハッとした表情で一緒に来られた方々に「ほら!言ったじゃないの!ウブドの人は、ビニール袋使わないんだって!もう、あんなに言ってたのに!そうですよねぇ、ウブドの人はビニール使わないんですよねぇ、うっかりしちゃった、ごめんなさいねぇ」と。

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今度は私がびっくりする番でした。それはまるで「ほら!コアラはユーカリじゃないの、バナナ🍌なんて食べないわよねぇ〜〜」と言われたようでした。決して腹立たしい、とかそういうことではなく、とても新鮮な感覚でした。ウブドはそう見られているのだ、そしてウブド以外の人はビニール袋、もらうのが常識なんだ(もちろんそうでない方もたくさんいらっしゃるのは重々承知です。)

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先日お会いしたワヤン氏。(真ん中はご存知わたくしで、右側はうちの専務Kawi)こうして写真を見ると「なんぼでっか?」みたいなポーズを取ってて、私だけ気づいてませんが、これ、もしかして「ZERO WASTE」(ゴミゼロ)ポーズなの??でしょうか。

彼はTRASH HERO INDONESIAの代表。

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皆でそれぞれの市町村、エリアで週末にゴミを拾っています。たくさんの子供達も参加しているようです。

私もそういえば今思い出しましたが、出身の大阪堺市、小学校すぐ裏の池の周りをゴミ拾って回ったのを思い出しました。クラスで「やろう!」と言ってやったはずです。

ゴミ拾い=エコなのか??

ゴミ自体が減るわけではなく、移動されるだけなので、実際どうなの?と思うところもちょっとありましたが、お話を聞いて「なるほど!」と思ったのは、やはりバリ島の「レジ袋廃止」と同じで、その行動で起こる「余波」を信じて、の活動。 私などの浅はかな考えでは計れないものなのですね...

うちの専務が話ししてくれました。

「最初はナオミさんがなんでエコバッグ使わないの?ビニール袋やめてよ!」と何度も言うのを「ナンでやろ?」って思ってた。
(私に)怒られるから(レジ袋をもらうの)やめてみて、そしたらTRASH HEROに参加してる田舎の友達が「一度ゴミ拾い一緒にしよう」とすごい強引に何度も誘ってきて、うーん、と思いつつ参加したら、皆エコバッグ持ってて。で、ゴミを拾いに行ったら思ってたよりも本当にたくさんのゴミが捨てられていた。

はっきり言ってショックでした。

自分で拾ったところは絶対汚したくないし、汚されたくない、と思うわ、と。そしたら他のところも気になるし、こんなにビニール袋捨てられてて、もらうの馬鹿らしい。 子供たちも一緒に参加したら子供たちも「これ、おかしいね」って、と。

あぁ、ナオミさんが言ってたことはこういうことだったのか、って思ったで、と。

『バタフライ効果』というものがありまして

バタフライ効果とは、力学系の状態にわずかな変化を与えると、そのわずかな変化が無かった場合とは、
その後の系の状態が大きく異なってしまうという現象。カオス理論で扱うカオス運動の予測困難性、初期
値鋭敏性を意味する標語的、寓意的な表現である。            wikipedia

これは、私が常に「意識」しているもので、ゴミ問題やエコに関することだけではなく、信念を持ってやっていることは、すぐには効果が見えなくても「何か(小さなことであっても)をやること」には絶対「効果」が現れるはずだ、と思っています。そうやって1999年に一人でやってきて、誰も知らない通りで、ほとんど観光のお客さんが通らないところ。そこで誰も知らない私が、聞いたこともないお店で商品を売ってて、ここにお客様がいらっしゃることなんてあるんだろうか?

ゼロに何をかけてもゼロである

誰かが言ってたこの言葉を(まさにバタフライ効果(エフェクト))胸にバリ島で生きてきました。なんだか大層な話になってきましたが...

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最近せっせと活動を行なっているKawi専務の言葉はとても嬉しかったです。
この人面倒だな、と思われても絶対正しいことだろう、と思うことはしつこく言い続け、やり続ける私ですが、ここのところ、ジャカルタで「あぁ、また、ナオミさんのこれ、始まった」バタフライ活動をしております。

私は出張先でも旅行先でもなんでもエコバッグやらストローやらスプーンやら、何かしらをカバンに複数入れているんですが、大都会ジャカルタでも「え、レジ袋要らんのちゃう?」とか「ここに入れてください」「あぁ、その蓋は要らない。いや、タダだから、とかそう言うことじゃないんです」とか、「ストローは刺して持ってこないで。いや、紙だから、とかじゃなくて。そうそう」なんて。

一緒に居る人のものまで「これは、袋 要りませんね?こっちに入りますね?」と言い、「ナオミさんが居たら、ストローちょうだいって言えないわ(・_・;」とご迷惑(?)をかけています。

はい、私が横でじーっと見てる間だけでも結構です「煩いから」で、大丈夫です。面倒な人、と思われてるのは重々承知で「あのぉ〜、それ、持てますよね?」と言っていきたい。

ジャカルタ(&周辺エリアで)今頻繁に行なっているCaravanのイベントでもお客様はもちろんのこと、出店者さんにも「エコフレンドリーで行きましょう!」とお願いしています。会場からお家までの数キロの間に使われ、そして棄てられるもの、極力減らしましょうよ、と。

エコは工夫
エコはインテリジェンス
エコは思いやり

だと考えています。えー、エコバッグ忘れた〜、は、私の中では「外に出かける時に靴履くの忘れた〜」ぐらいの感覚か、と思っています。いやいや、これは自分への戒めで思っているのです。巻いてるショールを広げて「ここに置いてください、包んで持って帰ります」とか!

今、日々使っているプラスチック&ビニールもの、もしくはそれらの素材ではなくても一度きりで棄ててしまうもの、他のもので代用できませんか?もしくは、そもそも それ本当に「必要」ですか?

これは濡れるから...うーん 衛生的に... それを踏まえて他のもので代用出来ないでしょうか?これが出来る子供たちは将来生き残れると思います。あるもので、与えられる「便利」なもので甘やかされている人たちは、それこそAIに取って代わられるんだろうな、と思って、子供たちにも相当に煩わしく思われているかも?しれませんが、言っています。いや、子供たちの学校でも割に授業で、この手の話をやってるので彼らから

REDUCE  REUSE  RECYCLE

REDUCE:ものを大切に使い、ごみを減らすこと。
REUSE:もう一度、繰り返し使うこと
RECYCLE:ごみを、資源として再利用すること

こちらから抜粋https://sustainablejapan.jp/2016/07/06/3r/22877
バリ島では始まっています。日本ではゴミの分別がさかんなだけに、「エコなことをしてる」感がとてもありますが、REDUCE REUSEの感覚が弱いように思います。日本に帰って生ゴミをビニール袋に入れて紙などと一緒に部屋に置いておくことにとても違和感があります。コンポスト、作りたい!

「来た時よりも美しく」、昔 林間学校なんかに行った時に言われていましたが、地球規模で「生まれてきて過ごして死ぬときは生まれてきた時よりも美しく返す」ぐらいで行けたらな。ゴミを出来る限り作らずに、いろんな人と関わってわいわい言いながら工夫して、お茶目に「お邪魔してる」このインドネシアでエコ続けていきたいと思っています。

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