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日本語授業でEdmodo活用!①

教育用SNS「Edmodo」導入の記録
①オンライン授業編

うちの日本語学校では、2020年春から
日本にいる留学生はもちろん、
母国待機となった学生にも
オンライン授業を行っていました。
その中でどうしても
学生とつながるプラットフォームが必要になり、
オンラインクラスでEdmodoを使い始め、
その後、対面クラスでも使うようになりました。

どうしてプラットフォームが必要?

プリントを渡したり、学生が書いたものを提出させたり、みんなが教室のホワイトボードに書き込んだり…そんなひとつひとつもオンラインなら手順を変えないといけません。
また、うちの学校では未入国の学生とメールなどで個人的にやりとりすることを控えようとなっていたので、ひとつひとつのやりとりを事務を通さないといけない状況でした。
そこで、学生とフォルダを共有したり、オンラインでテストをしたり、学生同士が作文や写真をお互いに見られるようにしたり、メールアドレスを知らなくてもメッセージをやりとりできたり…そんなことができるプラットフォームが必須になりました。

どうしてEdmodo?

① 中国でも使える
これがいちばん大きい理由でした。GoogleやLINEは中国では使えません。日本に入国できず中国に待機している学生もたくさんオンライン授業に参加してくれていたので、特定の国で使えないものは使用できません。Edmodoが中国で使えるとわかったときはとてもうれしかったです。

② 無料である
2020年春にはオンライン授業を急に始めることになり、とりあえずやってみよう!必要なことはやりながら考えよう!というスタンスで始めました。なので、プラットフォームを導入するためにゆっくり検討する時間もなく、無料というのは入り口を広げてもらう大きな要素でした。

③ 機能がたくさんある
オンライン授業を始めてみて不便さを感じることが多くあり、それらのことがEdmodoの機能を活用することでかなり解消されました。機能は次に書きます。

Edmodoでできること、その活用

① 学生とフォルダを共有できる
ことばリスト、クイズレットのフラッシュカード、文法ポイントなどを、フォルダ入れておいて学生と共有しました。

② クイズを作成、出題できる
この機能がすばらしいんです。とても簡単にクイズが作成でき、もちろん自動採点、学生は瞬時に間違いを確認できますし、教師はそれを分析的に確認できます。
特にすばらしいのは短答問題。選択式問題だけでなく、書き込み問題も自動採点できるんです。例えば漢字の読みの問題や絵を見て単語を答える問題、動詞のフォーム問題などに活用できます。あ、自動採点でなければ記述課題も出題できます。

③ 投稿してクラスで共有できる
トップにFacebookのウォールのような画面があるので、そこに投稿すればクラスで共有できます。何か書いたり作ったりしても先生だけが見るのはつまらないけど、みんなで見たら楽しいですね。写真とともに短作文を投稿したり、授業でディスカッションした後で自分の意見を書き込んだり、手書き作文を写真に撮って投稿したりさせました。手書き作文はみんなに見られると思ったらきれいに書いてくれるのでおすすめです!

④ 個人的なやりとりもできる
クラスで共有しないやりとり、たとえば作文テストの提出や個別の質問、ディクテーションチェックなどは個人的なやりとりができるメッセージ機能を使いました。使い分けができることも魅力のひとつです。

最後に

そんなわけで、急場しのぎで始めたEdmodo活用ですが、思ったよりずっと使えました。オンライン授業にEdmodoを導入して、なにもかもがすっきりし、すぅ〜っと息ができるようになった感覚は今もはっきり覚えています。それで、これは対面授業クラスでも活用しようということになりました。
次の記事では、②対面授業編を書こうと思います。

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