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色彩検定1級を十年以上ぶりにリベンジしました。

冬季2022年度の色彩検定1級を受けてきました。
自発的な色選びがしたいと思い、懐かしいな〜と調べていくうちに
興味が湧き、良いタイミングと思ったので挑戦してみました。

学生だった頃に2級までは取得しており、勢いで1級も挑戦したのですが
実技である二次試験で落ち、そのまま放置してしまったのが心残りで。
しかもその敗因、どう考えても二次試験用の問題集2ページしか解いてなかったという、まさに不徳の致すところ……。

今回改めて取り組んでみると、ほとんど忘れている事を差し引いても
情報戦のような体感だったので、別の新鮮さも有りました。
今後受検される方や、ご興味をお持ちの方の参考になれば幸いです。


2020年の内容改訂と問題集

数年前に公式テキストが新しく内容改訂されたのですが、
それに対応した問題集がいまだ現在、存在していません。(2023/01/21 現在)
なので旧範囲の問題集で対応しなければなりません。

一応、旧範囲と比較しても「色彩調和論」「光と色」「色の表示」「測色」「色彩心理」といった一番ややこしい所はほぼ内容変わらず重複しているので、役には立ちます。

ただ、その他部分などの兼ね合いを考えると、公式テキストを読み込むことが主な勉強になるので、少なくとも公式テキストは確実に買う事になります。


用意したテキスト類

今回受検するにあたって用意したのがこちら。

・色彩検定公式テキスト1級編(4,070円)
・色彩検定公式テキスト2級編(2,970円)
・色彩検定公式テキスト3級編(2,420円)
・ヒューマンアカデミー著色彩検定1級改訂二版問題集(私物)
・色彩活用研究所著色彩検定1級2次問題集(3,080円)
・色彩検定過去問題集2021年(1,100円)
・色彩検定過去問題集2020年(1,100円)
・色彩検定過去問題集2019年(1,100円)

・新配色カード199a(935円)
既に使用済みの半端なのが三冊くらいあったのですが、
念のために一冊追加。

書籍等購入費16,775円、検定料15,000円。合計31,775円。

なんとなくテキスト類の中古が苦手で、新品をちまちま集めていたら
このお値段……教育ってお金が掛かるんだなあ…………。

一次試験用のこの問題集、十年以上前に購入したものが現役で使えると知ったのが、今回改めてテストを受けたきっかけでもあるのですが、
こちら廃盤になっているので、今現在一万円近くもの値段が付いているようです。……売ろうかな。

今年こそ改訂に対応された問題集を出して欲しい所ですが、その保証はありません。
どうしても独学でやりたい!という訳でなければ、通信講座などに頼るのが得策でしょう。

ちなみに二次試験用の問題集は2010年初版のもので、問題なく使えるようです。二次試験は1〜3級の知識を網羅している前提とあるのですが、
2、3級からの出題は慣用色名を覚える所が大きく、解き方は問題集でほとんど理解していく形になるので、2、3級のテキストは実質、資料扱いのような面が強いです。


改訂前と改定後

十年ぶりに受ける感想としては、目の仕組みとユニバーサルデザインが無くなったんだなあという部分で、ユニバーサルデザインは二級で出題されるように。

旧範囲はインテリアだのプロダクトだのとごちゃごちゃ有ったのですが、
重複していない部分は「色彩とビジネス」「ファッション」「景観色彩」とすっきり集約されました。
ちょっと範囲狭くなったかな、と喜ぶものの、ややこしい所を理解する負担は変わらず。

ユニバーサルデザインに関しては、UC級という名目で別個に新設されており、全体的にこれらの検定の志願者も年々増えているようで、なんだか景気が良いなあという印象です。


独学者は情報収集が大事です!

メールで公式からも通達された事ですが、
今回から一次試験は10分短縮し80分になり、その代わり記述式が無くなって選択式のみに。

また二次試験落ちても向こう2年は一次が免除される、
つまりチャンスが二回あるということ。

これらは公式の情報ですが、独学で勉強される場合は、勉強法や問題集の所在など
ぜひネットで調べまくってください

・勉強いつから始めるか。二次試験は一次終わってからの勉強で間に合うか?
・明度表は覚えるべきか?マンセルからPCCSへの変換表は覚えるべきか?
・中間色と中性色の違い。
・慣用色名の単語帳を作った方が良いこと。
・テープのりorスティックのり。
等々

私は地味に、実際のカラーカードの切り方が分からず、調べても解答用紙用のサイズが本番まで分からなかったのですが、次年度も同じならこのようにすると良いかもしれません↓


試験の感想とおまけ

合格者番号がネットで確認できるようになりました。
一次試験は見た所8割以上は受かっていましたが、今回の一級合格率は39.6%だそう。
つまり、二次試験の方が難しいということ。

座学である一次試験は丸暗記でどうにかなっても、実技である二次試験は慣れない勉強になるので、実際かなり面倒臭……手間がかかります。やるしかないんですけどね。

しかも、二次試験の傾向として3年周期で大幅に変わるらしく、
丁度今回が転換期で、出題形式が過去3年分と比べてガラッと変わりました。
一次試験に記述が無くなった分も、二次試験でカバーされる事になったと思っていいかもしれません。
今回、色度座標が改めて出てきて、心臓飛び出た受検者も多かったのではないでしょうか?


前回から十年以上ぶりだった訳で、当時のことはほとんど思い出せませんが
今回、無事にリベンジを果たすことが出来て、本当に一安心しました。

最後におまけとして、そんな私の点数はというと↓

ギリギリじゃねえか!(完)

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