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はじめての農家対象ワークショップ

任地316日目。水曜日。

いやーーー終わりました。初めてのワークショップ(農家対象)。とりあえず第一歩というか、少しホッとしています。

午前は1日オフィス。アンケートの準備をしたり、教育関係の活動の表現を同僚に聞いてみたり、テープを買いに行ったり、広報部がインタビューをされるとのことでその準備をしたり(結局来なかった)。

午後は農業組織に行ってはじめてのワークショップ。ようやくこの日が来たかあって感じ。

今までのワークショップ歴は、小学生対象に異文化交流のワークショップをやったり、小学6年生対象に環境のワークショップをやったり。

大人相手に、農業系のワークショップをやるのは今回が初めてで、今日までいろんな壁があった。

内容は詳しく別のブログに今後書くとして、noteではさっくり感想だけ。

(2020年3月8日追記!このワークショップについての記事はこちらから↓)


・思っていたより人が集まったのがうれしかった。

私が集めたんじゃなくて農業組織長が集めてくれたから来てくれただけだけど、2回目以降も人数があまり減らずに継続できると嬉しい。


・うーん、なかなか意見が出ない・・・。

まあ最初だしそんなもんだろうとは思っていたが、みんな恥ずかしがり屋さんで全然グループワークが進んでいなかった。でもそれにはグループ分けの時や椅子の配置など、私の裁量でもなんとか変えていける部分があるから今後気を付けて行こうと思う。


・意外にみんな聞いてくれる。

みんなつまんなくて帰っちゃったり携帯いじったりするかなーと思ったけれどそんな人いなくて、最後までみんな参加してくれたのが嬉しかった。私が言うこと聞くことに対しても反応があったりしてそれもうれしかった。


・「女性」と「男性」

ペルーはレディーファーストのある男尊女卑社会。女卑というわけではないかもだが、田舎の方に行くと男性が全ての決定権をもっていることはめずらしくなく、これがこの町の田舎の常識である。

そしてその場合、女性は自分で発言したり自分で選んだりすることはなく、基本的に旦那さんの言うことに従うし、全ては旦那さんに聞いてみないとわからない、という感じで過ごす。

今回も、そういう環境で暮らしている女性の口数の少なさは目立った。女性が下の立場に置かれている、というよりは、そういう文化、習慣なのだろう。そういう女性とどのようにワークをやっていくかは工夫する余地があるなと思う。


・「そうそう!!それそれ!!」っていうやつがあった。

今回のワークショップは、私が「教える」のではなく「みんなで一緒に考える」というのを主軸に置いている。グループワークなども私はファシリテーターなので余計な口出しはしないし、ワークショップの内容に正解は作らなかった。

実際に進んでいって、途中にもらったコメントや終わった時にもらったコメントで私を喜ばせるようなものがあったので紹介したい。

「これは私たちのだけの問題じゃないよね。若者も巻き込まなきゃね」

これはおばちゃんが言ってくれたフレーズ。これを聞いたとき、

「え!!!?何?!もう一回言って!みんな、聞いて!」

と改めてもう一度言ってもらうと、

「これは未来について考えるきっかけになるワークショップだけれど、実際に未来を担うのは若者たちだから、もちろん私たちもここにいる義務はあるけれど、息子たちも連れてみんなでやらないといけないね」


うおおおーーーーーー!!うれしいいいいいいい!!!そうそう!!それそれ!!


という感情を抑えて、「その通りだよね、うんうん!」って言っていたのだが

ファシリテーターとしては、相手に気付きを与えることはあっても教えたり答えを言うのは違うのかなと思っていて、

先に私が「息子たちも巻き込まなきゃ!」

っていうのと

彼女たち自身が「自分の息子も巻き込もう」

って思うので、全然行動に移す率が変わってくるんじゃないかなと思って。


たとえば学校の宿題も、自分でやろう!と思ってやるのと、親にやりなさいって言われてやるのとではやる気が違う気がするし。


だからこの町で行うワークショップでは「それではどうしたらいいか」の部分は特に触れず、事実を確認する作業を地道に進めていく感じなのかなと思っている。

その事実を自分で再認識した後に、「それではどうしたらいいのか」を考えて答えを探したり行動に移すのは、私自身ではどうにもできないため

そこに住民の皆さんの主体性をみたいとおもっていて

だからいろんな嬉しい意見があったけれど、一番おお~!!って思ったのは彼女のこの発言。

今回はただの1回目のワークショップ。でも今後続けていくうちに何かしら気付きが生まれたらいいなー。


反省点としては

・スペイン語

やはりまだまだなスペイン語。みんなに手伝ってもらったり聞きにくいスペイン語も聞いてくれたみんなのおかげでなんとか今回は最後までいけたけど、でももっといろんな表現を知っておくべきだし、滑らかに行いたいと思った。


・答え言っちゃいがち

上では、ワークショップでは答え言わない答えなんてないって書いたけれど、自分のスペイン語力不足のせいで絶妙な表現ができず、「~しないと!」という表現を何度もしてしまった。それは良くないなあと思う。

ちょっとした表現とかニュアンスで伝わり方って大きく変わってくると思うし、これも今後の課題にしようと思う。


・必要資材の不足とスペースの使い方

絶対によろしくね!といったのだがやはり足りなかった机。机があと2つあればもっとグループワークは進んだとおもう。

基本的に農業組織のフィールドに行って行うため、自分で機材を準備することができず、訪問先の人に机や椅子はお願いする形になる。あーごめん、ないわ。と言われればそれまで。そういうときは身近にある素材で代用するけれど、そもそも準備できるのに越したことはない。なるべく意見交換のしやすい環境を作れるよう、もっと工夫をしていきたい。


まだまだ書けるけど、もう遅いしこの辺にしておこう。

明日は上司に見せる資料を完成させて、今回のワークショップの整理をして、JICA関連でとある資料を作りたいのでそれを作ろうと思う。

おやすみなさい。


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