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押し売りは、しない

都市と農村を結ぶ。

そんなキーワードに共感しながら、今日も福島で過ごしている。

10年前東日本大震災が起きて、2020年は新型コロナウイルスの年になった。都会で生まれ育って、消費をし続ける毎日に疑問を持って田舎に憧れた。

東京での暮らしは、家族や友人に囲まれてとても楽しかった。おしゃれなお店もあるし何もかもが便利。でも人が多くて満員電車が嫌で、情報も流行も何もかもが自分のペースを乱した。本当に必要でないものに惑わされる日々はやっぱりちょっと疲れた。

田舎に対する漠然とした憧れ。多くの都市住民がもつその感情に、私も強く共感する。田舎だっていろんな大変さがある、そう分かっていても、自然の近い暮らしに憧れるほかなかった。

地方移住をしようという気持ちが芽生えたのは、確か大学生の時だった。毎日往復4時間の電車通学に加え、大学で学ぶ「国際開発学」の講義。加えてカンボジアへのスタディツアーへの参加を通して、自分にとっての幸せって何だろうと考えるようになった。

都市で暮らす毎日が私は本当に過ごしたい暮らしなのだろうか。憧れる「田舎」へはいつ行ってみようか。将来農家になりたかったりもするんだろうか。いつの間にか私の興味は食や農、地方の暮らしに向かっていった。

とにかく東京を出たい!!感じて入った会社は全国転勤のある会社。全国に拠点を多く持つのだから北海道なり東北なり近畿なり、どこでも行けるだろう。そう思って配属されたのは、満員電車は不可避の、東京・新宿だった。

その後紆余曲折あって時間が経ち、その中でもずっと移住できる場所を探していった。いろんな素敵なところがあった。そして今回ご縁があった、何年か前に出会った福島県二本松市に、移住することにしてみた。ものは試しである。


私みたいな人ってきっと他にもいるんじゃないかなって思う。

都市の生活に疲れちゃった人。田舎の暮らしに漠然と憧れを持つ人。

だから提案していきたい。どんな感じなのか、実際に住んでいる私も感想を述べていきたい。「暮らす」ってきれいごとじゃできないから。


こっちの生活、控えめにっても結構いい。私にあっている気もする。でも大変なこともある。暮らしを変えるってそれだけエネルギーが必要だと思う。

だから押し売りはしない。来たい人がくればいいと思う。今の生活が好きな人は今の生活を続ければいいと思う。各自が、自分の暮らしを自由に選択をすることができるし、そこに義務や強制はなくて、ただあるのは、「権利」。

自分はどんな暮らしをしていきたいんだろう、そうやって考えるときにひとつの選択肢を見せていきたい。そこに誰かにとっての幸せがあるなら、これとない喜びである。

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