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玉置泰子「92歳 総務課長の教え」

この本を読みながら、人は誰しも年老いるのではなく、年老いる人と、成長し続けられる人の二種類に分けられるんだと気付きました。

私だって、まだまだ成長したいと思っています。でも何だかそれは、どこか無理やり頑張っている感じだったのです。若作りな服を着て、老いを隠せない、みたいな。ああ、私は今までの人生で培ってきた粘り強さと、新しいことを学ぼうと必死になっていることで、どうにかまだ大丈夫だと思っているけれど、もう半分以上、老害に足を踏み入れつつあるな、と認めざるを得ませんでした。

そう、例えば、過去の自慢話。恥ずかしいです。

控えめでいよう、しないようにしよう、とは思っています。でもたまに、以前大変だった時期、特に2年前にチーム全体で、ではありますが、かなり頑張ったときのことを話したくなってしまうのは、その時傷が癒されていないからなのか(傷を負ったのは、心に、ですけど)、やっぱり自慢したくてたまらないのか、自分でもよく分からないのですが、もうそろそろやめないとなあ、その後の2年間、何もできてないってことじゃん、などと思ったりしたわけです。

92歳になっても、こんなに謙虚で、みずみずしい感覚を持つことができるって本当にすごいことだと思います。
私はこんな人になれるだろうか、と考えますが、全く自信がありません。

この違いは何だろう、と考えながら、読み進めました。

ところで、実は、私の今年の目標は、自分を大事にする、ということです。
電話がよくかかってくる職場に行くと、割合とトイレに行くのを我慢してしまいます。健康診断に出てしまうこともあり、今回は後輩たちもたくさんいて頑張ってくれているし、それほどではないと思っていましたが、また出てしまいました。
それで、今年は、自分の身体によく気を付けよう、トイレに行こう、水分も飲みたいときに飲もう、あと、眠い時には寝よう、ということも心がけることにしました。
意識すると、あ、今トイレに行こうと思っていたけれど、電話かかってきちゃったから取るか、みたいな感じに、いかに自分に気持ちを向けていなかったかに気付きました。

それで常に意識するようにしました。

そうすると、あまりイライラしなくなったのです。
いつも水風船みたいな気分になっていたのですが、何だかそういう時間が減ってきました。

もしかしたら、最近、こういうことばかり考えていたからなのかもしれませんが、本の中の随所で、まず自分を整えることが大事なのかな、という印象を受けました。
例えば、玉置さんは朝起きてヨガを30分、呼吸法と瞑想をしてスッキリすると言います。ヨガは私も少し体験したことがある程度ですが、誰とも比べない、過去と今とも比べない、ただ自分と向き合い、自然を感じるというような理解をしています。
また出勤して、自分の机だけでなく周りの片付けもして、掃除を大切にしている、という話もありました。ああ、もっと頑張らなければいけないということだ、と少し思ったのですが、そうではないのです。
整えておくことで、すぐに気付ける、ということ。自分の体調なども、きちんと気付くようにするのが大切だと言っています。

あとは、玉置さんの素直さを感じました。良いものは良いと感じ、感謝をし、言うべきことは言う。このシンプルなことを、丁寧にやってきているのだと思います。

これが、玉置さんのように歳を重ねることができるポイントなのかどうかは分かりませんが、心がけてみたいと思いました。

私は全くこの本を知らなかったのですが、職場で本の貸し出しをしている人がいて、その本だなに寄付した人がいたそうです。本を通じた交流でこうして、新たな本に出会えたのはとても嬉しいことです。

玉置さんの書かれた記事をいくつか見つけたので、リンクしておきます。

↑この記事からは、玉置さんの講演が聞ける限定公開youtubeに繋がります。


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