「育休中のリスキリング」は素敵なことなのに。。。
育休&共働きコミュニティ代表 千木良直子
「親は育児に専念せよ」というメッセージよりよっぽどいい
岸田総理の「育休中のリスキリング」発言が、物議をかもしています。
ikumadoという育休コミュニティを運営しているので、最初「育休中のリスキリング」と聞いたときには、そうそう子育ても異職種体験という意味ではリスキリングだしね~、とポジティブに思いました。
「親は育児に専念せよ」というメッセージよりよっぽどいいし、今まで目を向けられていなかった「育休中」でみんなが議論しているのはチャンス! 大いに議論してikumadoのビジョンである「育児もキャリアも大事にできる社会」につながればいいと考えています。
乳幼児育児という過酷で尊い仕事をもっとリスペクトしようよ、日本人
岸田さんの「育休中は休んでいるから勉強できるだろう」という育児を甘くみているニュアンスには腹がたちました。乳幼児育児という過酷で尊い仕事をもっとリスペクトしようよ、日本人。
そして、「ごめんなさい、育休中にリスキリングできると思っていたのは間違いでした。育児中もリスキリングできる支援をしたいと思っています」と言い直せばいいのに、と思います。みんなやりたくてもできないから怒っているのでは。育児に忙殺されているからこそ、家族以外の人と話したり頭を使って成長する経験をしたい、と思うのです。
そして、「育休は育児のための時間だから、お母さん抱っこし放題の幸せな時間だよね、お母さんもそれを望んでいるよね」という世間の思い込みが、ワンオペブラック育休をよんでいる。私は、安倍さんの「育休3年抱っこし放題」のほうがよっぽど腹が立ちました。
リスキリングはチャンス。やりたいひとはどんどんやれるといい
リスキリングは、育休中でもそうでなくても、すべての人にとってチャンスになりうるものです。子育てもリスキリングだし、ikumadoのようなサードプレイスでの人のつながりもリスキリング。やりたい人はどんどんやれるといい。
ぜひ一時保育や一時預かり、男女とも育休を取ることが普及して、チャンスが増えればよいと思います。
言い方(や潜在意識)は問題があったけれど、「育児中の学び」を後押しすることは素敵なことだと思います。
ikumadoで「なんか前みたいにうまくしゃべれなくなっている。言葉がでない」って言うひとちょくちょくいて、うるっときます。人生で最も閉塞的な時間だからこそ、いろんな窓から風が通るといいな。
ikumadoの参加方法
ikumadoは、大好きな子どもも、夫婦どちらの仕事も、ぜんぶ大事にしたい、そんな想いがあれば、妊娠中、育休中、復職後いつからでも、無料で、無期限で、自分のペースで参加できます。
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