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脱「ハンコ文化」は進むか

コロナ禍をきっかけに、日本独特の「ハンコ文化」を見直す動きが出てきました。書類へ押印するためだけに出社しなければならない人が相次ぎ、テレワーク推進の妨げになっていると言われています。

税理士の仕事で印鑑が必要になるのは、法人決算や確定申告での申告書への押印です。ただ、現在は電子申告で行っているので、税務署へ紙の申告書を提出することはほとんどありません。税務署に対しては基本的に印鑑は不要ということになります。

それでも私の事務所では、申告書(本人用と事務所控用)に押印してもらっています。それは申告内容を了承してもらった、というお互いの確認の意味になっている感じです。

全ての申告書を紙で提出していた頃は、事務所にいくつもの個人の印鑑がありました。確定申告の説明をお客様に電話でした際に、了解をもらったうえで、申告書に押印して提出していたものです。今は電子申告なので、そんなことはしていませんが・・・

なお、紙で申告書を提出する場合、税理士の署名・押印も必要です。電子申告の場合は、税理士の電子署名がその代わりとなっています。

税務申告では制度上は押印は不要ですが、そこまで業務効率化を阻害しているわけでもないので、実態としてはまだ残っていきそう・・な気がします。

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