【朗読】大人向け読み聞かせ/妖しい朗読『永井壮吉/人妻』

《あらすじ》

桑田が二階を間借りしている家には、桑田より5、6歳年上の主人と、25、6歳のその妻、年子がいた。無愛想な主人とは真逆に快活で面倒見の良い年子であったが、独り身の桑田は色白で肉感的な風貌の若妻が気になり出す。
夫婦の話し声にさえ妄想がふくらみ、夜も眠れなくなって憂鬱になった桑田は、すぐにでも引っ越したいと思いながら躊躇っていた。そんなある日の夜、主人が泊まりがけの留守中に、家に強盗が入る。帰宅した桑田が部屋を見ると、そこには何も纏わずに縛られた年子がいた。
年子から、夫には秘密にしてほしいと頼まれた桑田は、人妻と二人だけの秘密を持ったことに苦悶していく。

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