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朗読キネマ『月想』キャストについて


おぼえがき

※この記事はオンラインサロン[朗読研究室]で連載していたコラムを転載・再構成したものです。
サロン運営当時、ちょうど今昔物語をベースにした配信公演『月想』の稽古期間でした。
配信公演は二人語り、特典音源として大塚明夫さんによる一人語りがありました。
https://idenshi195.com/stage/gessou2020/

【voice195】2020.11.18より


キャスティングの理由

大島朋恵さん

空間の支配力。集中力の尖り具合が抜群。舞台俳優としてのしなやかな身体性。自分の出している音に自覚的なため、オーダーへの対応が早い。俯瞰の視点を常に内在させている。なにより、今回の役に俳優としての存在感がぴたりとハマっている。

吉田瑞樹さん

声がいい。作品に対しひたすら誠実。カメラワークを音にする調整が早い。『眼球綺譚』では倉橋という、内面に層のある複雑な役を二度担い、80分間切れ目なく物語を牽引。1年の空白があっても表現が後退していない。その安定感、安心感。


idenshi195的には、配信公演は新たな挑戦です。
また稽古数の少ない中でクオリティを保つには、ゼロからではなく、既に下地がある(言葉の楽譜を毎年奏でてきた実績のある)二人の力を借りる必要がありました。

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以上、ここまではTwitterで述べたことです。
実はこの他に公にしていない、もうひとつの理由があります。

恩返しのステージ

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