見出し画像

小さな足、大きな一歩

 今日もいつも通りの帰宅。我が家の夕食は、平和そのものだった。しかし、そんな平凡な日々の中で、息子がまた一つ大きな一歩を踏み出していた。妻が「息子が立ったのよ」と言った瞬間、時間が止まるようだった。

 いつもは大切な瞬間をすぐに共有してくれる妻だけど、今日は違ったらしい。息子がカメラを見て立つのをやめたようだ。まあ、それはいつもの彼のスタイル。でも、その一報を聞いただけで、それでも、この小さな一報は、僕の日常に特別な輝きを与えてくれた。

 息子の成長は、日々、静かに、しかし確実に進んでいる。今日のような小さな一歩が、僕たちの平凡な日々に新たな驚きと喜びをもたらす。息子の一歩一歩は、僕にとってこの上ない贈り物だ。今日も、彼が自分で立ったことを想いながら、彼のこれからの歩みにわくわくする。いつか彼が自分の足で歩き出す日まで、僕は見守るだけ。それが父親としての静かな幸せなのだ。

 時には、小さな一歩が大きな意味を持つ。息子が立ったその瞬間を見逃したけれど、それがまた、親としての愛おしさを深める。いつの日か、彼が自信を持って歩き出すその時を、僕はただ静かに見守る。それが僕の喜びで、僕たち家族の小さな奇跡なのだから。

この記事が参加している募集

#子どもの成長記録

31,513件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?