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【退職後の生活】宇陀市はマジの「薬のマチ」でした

奈良県宇陀市に「薬草園」があると聞いて行ってみました。
ただ薬草が植えてあるだけだと思っていたのですがとんでもない。
宇陀市は本気ですごかった!

宇陀と薬との関わりは、古墳時代から飛鳥時代に遡ります。
『日本書紀』推古19年(611年)5月条に以下の記載があります。

『夏五月五日、兎田野に薬猟す。鶏明時を取りて藤原池の上に集ひ、会明を以て往く。…… 』

この記事は史料的に確認できるわが国最初の『薬猟』の記録です。
兎田野は宇陀野のことだと考えられます。
薬猟は、古代に五月五日に行われた宮廷行事のことで、
男性は薬効の大きい鹿の角をとり、女性は薬草を摘んだそうです。

時代はとんで江戸時代の宇陀には、50軒以上の薬問屋があり大層繫栄したそうです。

宇陀が「薬のまち」と言われるのにはまだ理由があります。

ロート製薬、ツムラ(旧津村順天堂)、アステラス製薬(旧藤沢薬品)などの多くの製薬会社の創設者が宇陀出身なのです!すごいでしょう?

今回私が見に行ったのは、「森野旧薬園」と「薬の館」

森野旧薬園

森野旧薬園は、葛粉を作り始めて11代目の藤助が、享保年間に自宅の裏山に開いた日本最古の薬草園です。

薬草154種を含め、約250種の薬草及び観賞用植物が生育しています。
ところで「薬草の効果」ってどのようにしてわかったのでしょう?
面白いですね~。

国指定文化財史跡になっています
こんな風に【用部】と【用途】の解説がついています
種は「咳・たん」に、根は「打撲」に効くのですね
かの有名な陀羅尼助の原料
ト・ト・トリカブト~
朴木の葉っぱは大きくて、下から見ると美しいです
付近は町並み保存地区になっています
牧野富太郎博士も何度も来園されているそうです

薬の館

江戸時代末期の建築とされる、薬問屋を商っていた細川家住宅を改修した歴史文化館です。

館内には、細川家や藤沢薬品工業(創業者:藤沢友吉の母の家)に関する資料や、薬に関する昔の看板の展示などがあります。

私が行ったときは、係の方が丁寧に解説をしてくださいました。

昔の看板(太田胃散、今もお世話になっております)
「志らが(しらが)・赤毛染」というのがなんだかおもしろくて…
ご覧になったことありますか?
御台所も綺麗に残してあります

森野旧薬園の春はカタクリの花が一面に咲いてとてもきれいだそうです。
春に行かれることをお勧めします😊

近くには「あきのの湯」という温泉もあります!


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