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【本の紹介】『ニッポン47都道府県 正直観光案内』

息子が「これ、読み終わったから~」と言って貸してくれました。
そういえば先週、
「面白そうな本買ってきてん」
とカバンから出してきたので、
「読んだら貸してな」と言っていたのでした。

これがまた初めっから面白い。
何だか「エキナカ書店大賞」というのを受賞したらしい。
でも、こんなの電車の中で読んだら吹きだしてしまって恥ずかしいんじゃないかしら。

47都道府県の見どころをそれぞれ5ページほどにまとめて書いてあります。もちろん、著者の宮田さんの、ちょっと個性的な感性で選ばれた「見どころ」です。

見どころを書く前に、
宮田さんはその都道府県をひとことでまとめます。

和歌山県といえば「遠い」
大阪府は「キダタロー」
滋賀県は京都府の隣で「不遇」

ひどい!
でも、その後を読めば笑えること必至です。
しっかりフォローしてあります。

自分の部屋でこっそり「プッ」と吹きだしていたら、
息子に見つかってしまいました。

「おもしろいやろ。出てくる場所、ネットで検索しながら読んだらもっと面白いで。」

息子がせっかく旅に誘ってくれたり、「ここ行ってみたら?平日やったら割安やで」と教えてくれたりするのに、
「そうやなあ」とか「また今度」とか言いながら、
漬物石のように重い腰を動かそうとしない母に、
「やる気」を出さそうとしてくれているのかも。
(なんて優しい子でしょう。誰が産んだん?母親の顔が見たいわ😁)

いや確かに、
この本を読んだら漬物石でも飛んで行くかもしれません。

とりあえず、宮田さんの評価がえらく高かった「国立民族学博物館」に行こうかしら(自転車で15分ですけど)

宮田さんの本が面白いので、
他にもないかなとネットで調べていたら、
たまたまこんなページを見つけてしまいました。

幻冬舎plusのウェブマガジンです。
宮田さんは『衰えません、死ぬまでは』という記事を連載されています。老いにあらがおうとする宮田さんの面白い日々が書かれていて、
共感することが多く、
つい夜更かしして読んでしまいました。

宮田さんの他にも、
ハルノ宵子さん(吉本隆明さんの娘さん)の『猫屋台日乗』という食のエッセイも面白そうです。
その他たくさんありすぎて紹介しきれません。
会員登録無料だなんて、何か怖い…。「タダより怖いものはない」と教えられてきたしな~。

広告収入が入るんだな、きっと。
これを見て本を買う人もいるか。
作家さんにどれくらい入るんだろうか。
なんだかいろいろ気になりますが…。

とにかく!
『正直観光案内』久しぶりに笑いが止まりませんでした。
くれぐれも電車の中では読まないでくださいね。

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