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東洋医学:東洋医学の概念

こんにちは。コロノーム研究室です。
久しぶりのnoteです。
最近のXでドラストの「接客に関するスペース」を配信していています。そこでもお話しているのですが漢方薬の販売が伸びています。接客する機会も増えていますが、フリーで購入するお客様も増えています。

漢方薬が特別な選択ではなく、当たり前の選択になるようにこれからも接客活動を行っていきたいと思います。
ドラッグストアから東洋医学を叫んでいきます!


東洋医学の要のフレームワーク

漢方薬を販売することもそうですが、日々自分の身体で起きていること、自分のメンタルで起きていることを大まかに捉える上で欠かせないのが東洋医学の基礎理論です。

この東洋医学を使う上で大きくわけて3つのフレームワークがあります。
●陰陽
●気血水(水=津液)
●五臓六腑

陰陽

反対言葉の世界です。
上・下、内・外、熱・寒、実・虚 など。
陰と陽の基本原理は、
陰は凝集 陽は発散。
この原則から反対言葉をイメージすると陰陽に分けることができます。
凝集する陰は、重い・硬い・下向き・内向き
発散する陽は、軽い・やわらかい・上向き・外向き など。

分子が凝集している肉体は、陰。
情報や神経がイメージされる精神活動は、発散してスピード感があるので陽。

このように考えて、事象を陰陽にわけていきます。
陰陽を分けることで、自分が陰に居たい、陽に居たいのか。
陰にいたいなら、その陰を保持するためにはどうしたら良いか。
陽に居たいなら、その陽を保持するためにはどうしたら良いか。

逆に、陰にいるけど、陽に居たいなら、どうやって陽の状態を作り出すか?

状況の分析と対処方法が考えられる便利なツールです。

気血水(水=津液)

これは、身体を巡っている物質のことです。
気は、エネルギー。
血は、血液。
水(津液)は、水分。
とざっくり考えて貰えれば大丈夫です。

ただ、東洋医学の世界では、
この気血水が西洋医学で考えられている以上の働きを持っているので、別途勉強する必要があります。

気血水は体内を滞りなく巡っていると、良い ですが、
滞ってしまたっらそれは、不調を生み出す「邪」と化します。

ついでに、気血水が少なくても不調を生み出します。

気血水と陰陽の関係
気血水は陰陽にわけることができます。
気=陽
血・水=陰

なので、私達の陰陽の状態は、この気血水のバランスが作り出します。
気>血・水 となれば、陽の状態に傾き、
水・血>気 となれば、陰の状態に傾きます。

自分のからだの陰陽状態が分かれば、
気血水の何が多くて、何が足りないのか?ということが把握できます。

五臓六腑

身体や精神活動を行う機能です。
臓や腑といった物体的な表現をしていますが、
五臓六腑は身体の機能を表しています。

五臓六腑の仕事は、生かす・守る・繋げるです。

【生かす】
・気血水をつくり身体全体に巡らせること

【守る・繋げる】
・外的環境の変化や侵入から生命・種を守ること
 ↑この実践のために思考や感情といった精神活動をも担当しています

五臓六腑には、
五臓:肝・心/心包・脾・肺・腎
六腑:胆・小腸/三焦・胃・大腸・膀胱
があります。

五臓六腑は目的は同じであっても働き方や担当が違っています。
そのため、五臓六腑それぞれの不調のなり方や不調に陥りやすい環境に個性があります。(この話は五臓六腑の各論で行っていきますね)

臓と腑は反対の性質を持っていて、
臓は、ぎっしりと詰まっている(充足している)と元気で、
空っぽになると不調になります。

腑は、管(くだ)なので、空っぽであると元気で、詰まってくると不調になります。

身体や精神活動の調子が良い時は、
臓はしっかり詰まっていて、
腑は空っぽであることがよい。
とされています。

何が詰まっているかというと、
それは気血水になります。
臓は気血水が満ち足りていると元気です。

じゃあ、たくさんあればあるだけよいのか?
というとそういうわけにはいきません。
あまりに量が多すぎると、ぎゅうぎゅうになってしまって思うように動けなくなり、機能することができなくなります。
ある程度の「余白」は必要になります。

五臓六腑と気血水の関係
気血水が作られ身体全身を巡るためには五臓六腑の力が不可欠です。

気血水を作り出す大元の材料は飲食物でその飲食物を取り込み、いるものといらないものに分けるところが腑です。

気血水の素を作り出しているのが「脾」
作り出した気血水を必要な場所に必要なだけ届ける「肝」
気を最終的に作り上げ全身に送り出すのが「肺」
血を全身に送り出すのが「心」
水を全身し散布するのが「肺」
水の全身に巡らせる、余った水の排泄行うのが「腎」
余った気血水を形を変えて保存しておく「腎」

五臓六腑が不調になると気血水の状態(量が少ない・偏在がおきるなど)にも影響を与えます。
逆に言えば、気血水の状態から五臓六腑の不調の種類が見えてきます。

まとめ

東洋医学のフレームワークを使って自分自身を見るために押さえておきたい概念は3つ。

・陰陽
・気血水
・五臓六腑

これらの概念を知ることで、肉体・精神の両方の自分を分析し、なりたい自分に対してどう対処していったらよいのかが見えてきます。


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