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ザ・マンダロリアンのようなスピンオフはなんで成功するんだろう?

アメリカで今話題のスターウォーズのTVドラマ、『The Mandalorian (ザ・マンダロリアン)』。11月よりDisney+で配信が開始され、早くも話題に。Rotten Tomatoesでは95%の高評価が付き、公開後4日目で同時期に公開された他VODサービスのオリジナル大作を突き放す結果。日本での公開予定は未定でしたが、12月26日からディズニーデラックスで独占配信されることが決定!(パチパチ)

ま、ディズニーデラックス会員じゃないけどね・・・

マンダロリアンとは?

スターウォーズシリーズはジェダイ騎士たちを中心とした戦争を描いたエウペースオペラ。今回はそこから少し距離を起き、「マンダロリアン」と呼ばれる賞金目当てのバウンティハンターを主人公に、新たな世界感を描いたもの。

マンダロリアンというのは本編に出たボバ・フェットのようなT字ヘルメットを着用した人。だけどボバ・フェットはマンダロリアンではないみたい。スターウォーズユニバースも色々と複雑なんですね。

まだ観ていないので詳しくはわかりませんが、こういった作品が評判となるのはなんとなくわかります。

制作背景:ローグ・ワンの功績

スターウォーズシリーズは今年で本編が一旦終了しますが、スピンオフの展開は積極的に行っていく予定です。2016年に公開されたスピンオフ映画第一弾『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』が大きな反響を呼んだのが影響しています。

ローグワンは『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』の直前に当たり、銀河帝国軍の初代デス・スターの設計図の強奪任務を遂行した反乱同盟軍の活躍が描かれます。マンダロリアンと同じく、ジェダイにはあまり焦点を当てていません。

こういったスピンオフは本編の補完としての役割も持っていますが、同時に本編以外ではどういった普通の人たちが役割を持ち、大きな世界観の構成に関わっているのかを知ることができます。

この手法で大きく成功をおさめたのがガンダムです。

ガンダムが描く「普通の人」

ガンダムではアムロのようなニュータイプと呼ばれる「特別な主人公」が活躍し、戦争を生き延びるお話です。彼らの素晴らしい成長劇や人間関係に一致一憂するのがガンダムの醍醐味ですが、描いているのは戦争。主人公たちを立派に描く一方、ないがしろにされがちなのが敵味方関係なく「名無しの兵士」や「民間人」たち。

ガンダムシリーズはそこに着目し、普通の人に焦点を当てた様々なスピンオフをアニメや漫画、ゲームを展開していきます。

機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争
機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY
機動戦士ガンダム 第08MS小隊
機動戦士ガンダム サンダーボルト
等々

本編でアムロが操縦するガンダムが一騎当千していく様は爽快です。ですが敵視点になるとこれほど恐ろしい体験はありません。
PS3版ガンダム戦記では主人公サイドの脅威が垣間見れます。

サンダーボルトは戦争の狂気が存分に描かれていてオススメ。ネットフリックスで観れるよ。

まとめ

話が若干それましたが、まとめると宇宙戦争を描いた作品のスピンオフというのは描かれなかった様々な暮らし、視点を訴求することで成功を得やすいんだと思います。視聴者は普通の人。ジェダイやニュータイプよりも一般兵たちに感情移入しやすいことも一因だと思います。
(もちろん、ブランド力やマーケティングも忘れてはいけない)

みんなも年末に「ザ・マンダロリアン」と「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」を観ようぜ!

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