6月5日(マツダスタジアム)18時開始予定の広島-日本ハム2回戦のみどころ

予告先発は広島が森下(4勝2敗)、日本ハムが伊藤(4勝0敗)

日本ハムの力量は実際に対戦してみると予想を遥かに超えていた。交流戦6試合を消化して5試合で二桁安打。交流戦チーム打率は・323に達している。ちなみに交流戦最下位に沈む阪神のそれは・200だ。

だが交流戦1勝5敗の阪神を笑っている場合じゃない。カープも5連敗で2勝5敗になった。だからオリックス第3戦を落とすな!と言ったのに…(なぜってオリックスも2勝5敗で交流戦では弱さ全開なのだから…なおオリックスは借金9でデータ上の優勝確率はゼロになった)

やっぱり交流戦に強いソフトバンクは4連勝で5勝2敗として巨人、楽天と首位を行く。

何度も言ってきたが交流戦には掟がある。全18試合、その途中で一たび後手に回れば相手に見透かされる。二軍再調整から再昇格の北山以下に完封され先手を打たれたことで残る2戦も難しい戦いになる。

文字通りのファイターズ砲波状攻撃で、4連勝中だった旗艦・TOKOTAまでも“撃沈”され、最新鋭艦MASATOを投入する今夜は連敗を止めるのみ。

しかし昨夜の日本ハム打線を見ているとそれぞれが明確な狙いや意図を持ち、いかにしてコンタクトするか、塁に出るか?それに徹しているようで簡単にはいきそうもない。

序盤3回はパーフェクトピッチングだった床田が四、五、六回に失点したのは決して偶然ではないだろう。そこには特別な策が仕組まれていたに違いない。

昨夜、マルチだった水谷、郡司、田宮、万波、水野をどう封じるか。“打線”にさせたら、また攻め込まれる。

一方、オフェンス面ではコレというような明るい材料はないに等しい。今夜の伊藤は今季9試合に投げて4勝無敗、9試合のうちチームが負けたのも1試合しかない。

カープ首脳陣としてテコ入れの材料は限られている。二軍から上がってきた野手は5月14日の林が最後。その林も昨夜は見逃し三振で最終打者になった。交流戦で打ってくれないと困る!のに、これで計5試合9打数無安打、1四球の3三振。直近5打席は外野にすら飛んでいない、このままではまた二軍逆戻りだろう。

もっとも今、上に呼んでファンに喜んでもらえそうな野手は、いぜん打率・370をキープする育成の佐藤啓介ぐらいしかいない。堂林、シャイナーに至っては二軍戦でも打率2割に達していない。

10度目の完封負けに加えて0-0引き分け3試合の惨状にはそれなりの理由がある。もちろん最大の誤算は球団がケチって獲得したポンコツ砲2門だが、人のせいにしてばかりいても何の解決策にもならないし、指揮官が愚痴ることもない。

それに昨夜の日本ハムは四番マルティネスが打線を分断しても、他の選手が存分にカバーしていた。よくよく俯瞰してみれば新庄ファイターズと新井カープは似た者同士のミラーゲーム…ということであれば、オフェンスにおいてはそれぞれの打順、ディフェンスにおいてはバッテリーを中心としたそれぞれのポジション、個々の選手同士の力量の優劣が、結果に繋がるということか…

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