カープダイアリー第8532話「気温上昇、背番号90番台の戦いヒートアップⅡ」(2024年2月22日)

休日練習にコーチ陣はいない。自分でテーマを決めてバットを振る。

午後からコザしんきんスタジアムに姿を見せた中村奨成はマシン相手に1時間弱打ち込んだ。

当り前の話だがマシンは同じタイミングで投げてくる。コースや高さも一定範囲。だから打つ側でタイミングを変えたり、バットを入れる角度を変えたりして調整する。この一連の作業を真っすぐに対する引っ張りの印象のみが強い96番がどう考えているか?

前日のDeNA戦ではスタメン起用されながら3の0。最終打席ではバットとボールの高さが天と地ほども離れるハーフスイングで三振に終わった。そんなタイミングで手首を返しているようでは首脳陣の見る目も厳しくなる。

96番同様、97番も宿舎で休養している訳にはいかなかったようだ。練習試合では3試合連続でスタメン起用のチャンスをもらいながら…

ロッテ戦…空振り三振、右前打
阪神戦…空振り三振、遊ゴロ、遊ゴロ、左飛
DeNA戦…投ゴロ、中日、右飛

…で中村貴浩9の1。

前日の最終打席では大卒ルーキー右腕、松本稜人に詰まらされた。右サイドからの速球系をレフトオバーしてアピールするチャンスだったのだが…

あすからはオープン戦が始まる。巨人は沖縄セルラースタジアム那覇で阪神と戦う。外野手争いなどチーム内「競争」大歓迎の新井カープは、立浪竜の待つ北谷に乗り込む。

中日は四番に中田翔を据えて新たな打線の形を模索する。先発予定の益田にとっては、開幕ローテ入りを懸けた第一関門となる。

ところで、コザしんきんスタジアムから徒歩10分圏内に沖縄アリーナができたのは2021年3月だった。今やBリーグ最多の集客力を誇り、琉球ゴールデンキングスの本拠地として全国のバスケファンに愛されている。地元の若い女性らも「仕事先ができてとても嬉しいです」と歓迎している。

その近くに2023年8月、レフ沖縄アリーナbyベッセルヒテルズがオープンした。沖縄自動車道の沖縄南ICを出てすぐの好立地。カープファンにとってもありがたいスポットですでに人気となっている。

そこから北谷町までは、車でおよそ20分。長い下り坂の途中でコバルトブルーの海が見えてくる。

かつては高さ50メートルの大観覧車も目に飛び込んできた。が、2022年に取り壊された。
 
北谷町美浜。中日のキャンプ地、Agreスタジアムにも近いエリアに新たなアミューズメントタウン「カーニバルパーク・ミハマ」が誕生したのは2000年4月のことだった。
 
観覧車のアイコンとしてのインパクトは強烈で、長い行列ができた。パーク内の飲食店、土産店、ゲームセンター、ドラッグストアなども賑わった。
 
しかし施設の老朽化やコロナ禍による逆風に耐えきれなかったようだ。観光客の足も遠のき、施設内は閑散とするようになった。観覧車跡地では現在、基礎工事が続き、2026年春には地上18階建てのホテルがオープン。プロ野球ファンの、お楽しみ宿泊先がまたひとつ増える。

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