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悪徳大臣だったけど生まれ変わったら農業でもやりたいです

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2021年9月の記事一覧

悪徳大臣(略)15

町は王国の領地。

長老は役人に“わたし”たちのことを伝えた。

王宮からの使者が到着したのは葬儀を始まる、すこし前で、それが終わると葬儀場の前に馬車がやってきた。

“わたし”はそれに乗るしかなく、連れて行かれたのは大きな塔だった。

薄気味悪い煉瓦の建物で、到着早々“私は”そこの一室に閉じ込められた。

ひどい扱いは受けなかったが、食事や身の回りの世話は最低限。

“わたし”には誰も話しかけて

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悪徳大臣(略)14

“わたし”ジョセフーヌの両親は大きくなるまで【普通】と違うことを知らなかった。

“わたし”の父は薬草を集め、それを加工して売り、生計を立てていた。

母は体が弱く、家事一切は父が仕切っていた。

父が薬草を探しに出かけるときのために、と父は“わたし”に料理や掃除などを教えてくれたので、10歳になるまでには家事をこなせるようになっていた。

森の一軒家。

周りに民家はなく、町までは遠い。

楽し

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悪徳大臣(略)13

自分では制御できないくらいに涙が流れ、頭の中がぐるぐるし始めて、気づけばベッドの中。

泣きすぎたせいか目の端が痛くて仕方ない。

見回せば、多分夜。

闇の中に一人ポツン。

ところでユリウスって誰やねん。

考えても答えは出ないし、喉がかわいたので起き上がった。

少しだけ開いていたカーテンから差し込む月の光を頼りに、テーブルにたどり着いた。

水差しがおいてあったので、カップに注いで、ゴクリ

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