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一休
2021年9月16日 07:37
町は王国の領地。長老は役人に“わたし”たちのことを伝えた。王宮からの使者が到着したのは葬儀を始まる、すこし前で、それが終わると葬儀場の前に馬車がやってきた。“わたし”はそれに乗るしかなく、連れて行かれたのは大きな塔だった。薄気味悪い煉瓦の建物で、到着早々“私は”そこの一室に閉じ込められた。ひどい扱いは受けなかったが、食事や身の回りの世話は最低限。“わたし”には誰も話しかけて
2021年9月11日 09:47
“わたし”ジョセフーヌの両親は大きくなるまで【普通】と違うことを知らなかった。“わたし”の父は薬草を集め、それを加工して売り、生計を立てていた。母は体が弱く、家事一切は父が仕切っていた。父が薬草を探しに出かけるときのために、と父は“わたし”に料理や掃除などを教えてくれたので、10歳になるまでには家事をこなせるようになっていた。森の一軒家。周りに民家はなく、町までは遠い。楽し
2021年9月4日 00:13
自分では制御できないくらいに涙が流れ、頭の中がぐるぐるし始めて、気づけばベッドの中。泣きすぎたせいか目の端が痛くて仕方ない。見回せば、多分夜。闇の中に一人ポツン。ところでユリウスって誰やねん。考えても答えは出ないし、喉がかわいたので起き上がった。少しだけ開いていたカーテンから差し込む月の光を頼りに、テーブルにたどり着いた。水差しがおいてあったので、カップに注いで、ゴクリ