発表会をあらためて振り返ってみて
先日、開催した落語発表会のことを話す機会があり、自分の演じた落語を振りかえる機会となった。
演じた落語を撮影した映像を見ると、自分で自分をダメ出ししたい箇所が多くあった。客席目線で観ると違った見え方がする。
特に、噺の文脈と関係なく手の動きがチラチラし、見えていてうっとしかった。前回の発表会の時には見られなかった動きで、余計に目についた。
映像で手の動きがじゃまだと感じるということは、実際高座を見ていただいた方々の中にも手の動きが気になっていたのではないかと思う。
もしかすると、意識には上がってないのかもしれないが、ストレスは少なからずあったのではないか。
手を動かす癖をなくさなければ、と思った。聴き手にストレスが重なると、ある時点から聴かなくなってしまう。
手の動きを改善するには、実のところ原因は分かっている。余計な手の動きは、誤魔化しを入れている作業だ。稽古不足を隠そうと無意識に必死に誤魔化している。
自信のなさ、不安のあらわれが、余計な手の動きとして写し出されるのである。改善方法は至極簡単で、肚に落ち切るまで稽古することだ。
書いていて、耳が痛くなった。。けれども、しっかりと教訓にして稽古にいそしもう。
もし刺さる根多でしたら、木戸銭歓迎です。寄席代にして、さらなる刺さる根多を仕入れてきます。