聴く稽古に立ち戻る
先日の稽古後に文華師匠から宿題をもらった。
それは、元の音源を聴くことであった。米朝師匠の音源で台本をつくり音源を聴き、台本を覚えている最中ではあるが、声を出して稽古をしていた。
だけども、しっかり覚えきれていないこともあり、ここで一度、聴く稽古に立ち戻り、聴くことを15日間、その後徐々に聴くに話すを加えて10日間、それから話すを5日間のイメージで普段の稽古に取り組んでくださいという宿題であった。
これには、理由がある。元の音源を聴くことが一番大切なのだそうだ。声を出すと自分の声を聴くことになり、本来の形と違うバイアスがかかってしまうしまう。自分の声が原因でへんな癖がついてしまい、弊害となってしまうそうなのだ。
確かに今回の稽古中、詰まって自分で話を創ってしまうことが多々あった。そうなると噺の構成や雰囲気に辻褄が合わなくなってしまう。
要は、誤魔化しがきかないのである。ここで一度スタート地点に戻ってプロの音源を聴いて覚えることが結果として最短でかつ面白く話せるようになるのだと解釈した。
変な形になってしまう前に、文華師匠から出された宿題を淡々と楽しくこなせし、次の稽古に臨む。
もし刺さる根多でしたら、木戸銭歓迎です。寄席代にして、さらなる刺さる根多を仕入れてきます。