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覚えるではなく、掘り下げる

稽古時の文華師匠の指導で印象に残ったこと。

「セリフは覚えるのではなく、掘り下げる」

登場人物が発したセリフの理由を掘り下げて考えることで、情景が浮かび上がる、情景が浮かべば、登場人物のセリフとして口に出てくる、という内容だった。

「あ~、そうか!確かにそうだ!」と腑に落ちた感じをぼくはうけた。落語を9年やっていて、これまでも文華師匠から再々言われていたことであったが、今回はじめてなるほど、と唸った。

セリフを覚えるのに意識を向けすぎていて、登場人物の気持ちを掘り下げることがおざなりになっているから、セリフを覚えられず、セリフを追った稽古となり、聴き手に伝わらない落語になってしまう。

情景のイメージを意識して稽古を積んでいく。

もし刺さる根多でしたら、木戸銭歓迎です。寄席代にして、さらなる刺さる根多を仕入れてきます。