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落語の稽古

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落語塾での稽古模様を記事にしています。
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#寝床

最後の稽古

落語発表会まで10日。昨日は最後の稽古日であった。 最後だけあって、メンバーは結構仕上げてきた感であった。文華師匠から細部の指導が入る。この細部の指導には、さまざまな理屈が入っており、メンバーへの指導を横から聴いていても、唸らされる。 そこまで考えて演じてはるのか、しかし理屈を聴くと、そうだよなと思うのである。噺家さんは常にお客さんから見える状況を意識して演じており、違和感を持たせないようにしている。 違和感を持たせると小さなストレスが積み重なり、最後には聴くシャッター

間延び・間を詰める

今回の発表会で演じる噺は長めで短くする作業が必要であるのですが、どこを切ればよいか迷ってしまいます。 文華師匠にすすめられのは、「ここが面白い!人に伝えたい!」と思った箇所を残せばよいとのこと。同時に間を詰めることが大事だとも言われました。 噺が長くなる原因は「間延び」にあり、詰められる間を詰めることで自然と時間が短くなります。間を詰めるとテンポもよくなり、聴きやすくなるので一石二鳥です。 台本見直しよりも間を詰める稽古をたくさんすることのほうが大事で、そのためには台本