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相性ぴったりの転職エージェントはどこだ。実際に使った3社を比較する。

転職サイトで求人を探す、Wantedlyでスカウトをもらう、友達経由のリファラル採用…… 転職の方法はどんどん多様化していますが、今でも定番なのが「転職エージェント経由で求人を探す」だと思います。

ただ、「専属のアドバイザーが一緒に転職を考えてくれる」というざっくりとしたイメージはあっても、実際にどんなことするのかよく分からん!という人も多いはず。

ぼくも3社のエージェントに行って転職活動を進めた身なので、このnoteではそのあたりの詳細を書いてみようと思います。

←前の記事:派手な実績がなくてもええねんで。職務経歴書を書く、の巻。


ぼくが初めて転職エージェントに行ったのは、2019年の10月頭。最終的に内定が出たのが11月末なので、実質的な活動期間は2ヶ月ほどでした。

転職エージェントを利用する流れをざっくり言うと、「初回カウンセリングを受ける→企業を紹介してもらう→実際に応募する」という感じです。初回カウンセリングの際には「職務経歴書を提出してくださいね〜」と言われるので、書類を揃えてからエージェントに登録するのがおすすめ。

ぼくがカウンセリングを受けたのは「リクルートエージェント」「dodaエージェントサービス」「マイナビエージェント」の3つ。どこも大手なので、これから転職を考えている人の利用率も高そうです。


①リクルートエージェント:アプリが使いやすく、サポートも手厚い

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ぼくが最初に行ったのはリクルートエージェント。業界1位の知名度から、「まずはリクルートかなあ」とカウンセリングを予約しました。

準備物は職務経歴書とキャリアシートの2つ。これはどこの転職エージェントでも同じでした。職務経歴書は自分で作成したものをデータで送り、キャリアシートはサイト内で情報をぽちぽちすれば完成します。


カウンセリング当日。土曜日の夕方に、東京駅からすぐのリクルートオフィスへ向かいます。丸の内リーマン・丸の内OLと無縁な生活をしているぼくは、「くっそでかいビルだらけやんけ…!」と少しびびってしまいました。

余談ですが、リクルートのオフィスって「キラキラOLのドラマ主人公が勤務するビル」のイメージそのまんまですね。大きなエントランス、ガラス張りのエレベーター、高層階から眺める摩天楼群…って感じです。


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受付を済ましたあと、きれいなお姉さんがカウンセリングをする個室へ案内してくれます。この日は土曜日ということもあって、たくさんの求職者がカウンセリングに訪れていました。

個室で少し待っていると、担当してくれるキャリアアドバイザー(CA)さんがやってきました。30代半ばの優しそうな女性、名前は「武田さん」としておきます。(年齢はあとで聞いたんですが、ぱっと見は20代後半ぐらいですごく若々しい方でした)


初めての転職エージェント、はじめてのキャリアカウンセリングで少し緊張していたぼくに、武田さんが色々と質問をしてくれます。

・転職を希望する時期はあるか
・転職活動を始めてどれぐらいか
・今日は主にどんな話を聞きたいか


転職をしたい時期は明確だったので「2020年の3月までに決めたい」と伝え、転職活動を始めたのはつい最近だということ、右も左も分からないので「転職活動の流れも含めて詳しく相談したい」とリクエストをしました。


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エージェントを利用した転職活動の流れを簡単に説明されたあと、本格的にキャリアカウンセリングが始まります。たっくさん話をしましたが、主に話していた内容は「これまで」について。

・就活で現職を選んだ理由
・大学生活で打ち込んでいたこと
・子ども時代はどうやって過ごしていたのか
・自分がモチベーションに感じること、またその理由
・今回転職を考えた理由


子ども時代の話を聞くあたりは「リクルートっぽいな…」と感じていたんですが、どこのエージェントでも似た質問をされました。比較的若手の求職者には、定番のヒアリング内容なのかもしれません。

担当の武田さんはすごく傾聴力が高くて、話していて全くストレスを感じませんでした。営業されている感もなく、ぼくのいるWeb業界への理解も深く、「ああこの人は信頼できるな」と早い段階で思いましたね。


ちょっとした結論になりますが、「どこの転職エージェントがいいか」というのは、求人数や知名度ではなく「担当者との相性」の一点で決まると思っています。

どれだけ大きなエージェントでも、担当者の経験が浅かったり業界理解が不十分だと「この人に任せよう」という気持ちにはなれません。ぼくは幸い信頼できるアドバイザーさんに出会いましたが、こればっかりは運要素も強いので、「いざとなったら担当者変更もお願いする」ぐらいの姿勢で構わないと思います。


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過去について深堀りしてもらったあと、「どんな業界/職種への転職を考えているのか」という話題へ移っていきます。ぼくはこの時点でぼんやりと「Webメディアの編集者とかいいかもなあ〜〜」と思っていたので、それを伝えてアドバイスをもらいます。

武田さんからのフィードバックとしては、「未経験で応募できる編集者の求人は少ないこと」「でも不可能ではないこと」「ヒアリングしている感じ、他の職種でも理想は叶えられそうなこと」などなど。転職市場を知っているアドバイザーだからこそ、客観的かつ親身なアドバイスをしてくれます。


ぼくが「転職エージェントの価値だなあ」と感じたのは、「そういう不満や理想があるなら、こういう道もあるんじゃない?」と第3者の意見が聞けること。

ぼくも内省を深めたり理想のキャリアを書き起こしたりと色々考えてきましたが、ひとりの思考には限界があるし、知らず知らずのうちにバイアスがかかっています。

それを「実は不満に思っているのって〇〇の部分じゃない?」「こういう職種でも面白いかも」と、思考を深めてくれるのはとてもありがたかったですね。ある程度自分の頭で考えるのはもちろん大事だけど、他人との会話で気づく部分も多いです。


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という感じで90分程度のカウンセリングは終わり、「明日にはいくつか求人票を送るので見てみてください」とオフィスを後にしました。ぼくの中では満足度が非常に高く、自分の頭も整理してくれたのがリクルートエージェントです。

また、リクルートエージェントには専用のアプリがあるんですね。アドバイザーからのメールを確認する・求人に応募する・面接の日程調整をするといった機能があるんですが、これがなかなか使いやすい。

転職サイトから大量に届くメールをフィルタリングできるし、企業への応募もアプリひとつで完了するので外出先でも便利。働きながら転職活動をするぼくにとって、こういう細かい部分が嬉しかったです。


②dodaエージェントサービス:担当者との相性が悪かった

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アドバイザーさんとの相性が悪いな……と感じてしまったのは、dodaエージェントサービス。初回カウンセリングに必要な資料は、リクルートと同じく職務経歴書とキャリアシートでした。

平日の仕事終わり、東京駅からすぐのdodaオフィスへ向かいます。今回利用したリクルート、doda、マイナビは全部東京駅付近にあるんですが、人材業界は丸の内エリアに集まるんでしょうか。ぼくはWeb業界にいて、東京の比較的西側に生息しているのでけっこう新鮮でした。


オフィスに着くと、やはり受付のお姉さんがカウンセリング用の個室まで案内してくれます。平日の夜だったんですが、面談をしている人はすごく多かったですね。

個室で少し待っていると、担当のアドバイザーさんが到着。ぼくより少し年上の女性で、名前は鈴木さんとしておきます。


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リクルートエージェントに行っていたこともあり、カウンセリング自体は2回目のぼく。転職活動の進め方などは頭に入っていたので、現職にどんな不満があるのか? 次にどういうキャリアを考えているのか?という具体的な話をすることにしました。

「こういう所がいまいちなんですよね〜」「次はWebメディアもいいと思ってて〜」みたいな会話をしていくんですが、あれあれどうして、なんだか話が上手く進んでいきません。学生時代など過去についても深掘ってくれたんですが、あまり話が繋がる感覚がなく…… わりと早い段階で、「このアドバイザーさんとは相性が悪いな」と感じてしまいました。

ぼくが働いているWeb業界についてもあまり詳しくはない様子で、「ちょっとこの人に任せるのは怖いな」と思ったんですね。


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また、カウンセリング以外にもdodaには不満な点がいくつかあって。まず、自動的に送られてくるメールの量が多すぎます。ぼくは転職活動用に新しいメールアドレスを作ったんですが、そのフォルダがdodaだらけになってしまいました。毎日のようにメールは届くので、これが結構ストレスです。

次に、初回カウンセリング後に紹介された求人数が多すぎたのも不信感がありました。「まあ10〜20求人ぐらい送られてくるのかな」と思っていたところ、ざっと40ぐらいの数が紹介されたんですね。中身も的はずれな求人が多く、こりゃあかんわ、とdodaは速攻で登録解除することにしました。

(※先にも書きましたが、転職エージェントの良し悪しは「担当者との相性」で決まると思っています。ぼくは今回dodaが全然合わなかったですが、すべての人に当てはまるわけではないです。あしからず)


③マイナビエージェント:親身な対応が心地良い。いちばんおすすめ

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最後にカウンセリングを受けたのがマイナビエージェント。就活時代は「リクナビ・マイナビの2択」という印象が強かったですが、転職エージェントの中ではマイナビの規模は小さめです。

カウンセリングの準備はいつもと同じ、職務経歴書とキャリアシート。仕事終わりの平日夜、京橋駅から歩いてすぐのオフィスへ向かいます。


マイナビで担当してくれたCAは三井さん(仮名)、はじめての男性でした。

これまで2社のエージェントを利用したこと、現在Web業界で働いていること、希望する職種がざっくり決まっていること。面談を受けるのはもう慣れてきたので、言葉がすらすら出てきます。

三井さんはとても物腰の柔らかい方で、オラオラした男性が苦手なぼくでも安心して話すことができました。Web業界への理解も深く、「ああこの人は安心して任せられるな」と感じましたね。


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また、マイナビでいいなと思ったのは「求人はすべて人力で探している」こと。他のエージェントや転職サイトでは、求職者のプロフィールから判断して、「こんな求人ありまっせ!」という自動メールがじゃんじゃん送られてくるんですね。転職活動を始めてみれば分かりますが、その求人の90%以上はトンチンカンで結構ストレスなんです。

でもマイナビでは、紹介する求人はすべてCAさんが1つ1つ選んだもの。カウンセリング時にこちらの希望も伝えてあるので、的はずれなものも紹介されません。ぼくはこの部分で「マイナビをメインに使っていこう」と決めました。

CAさんとの連絡がLINEでできるのも嬉しかったポイントです。何度も書いているように転職エージェント/転職サイトからはじゃんじゃんメールが届きますし、平日は働いているので、簡単に連絡できるツールのほうがありがたいんですよね。


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マイナビエージェントで1つ不満点をあげるとすれば、「自分から求人を検索できない」ことです。リクルートエージェントでは通常の転職サイトと同じく、エージェントに登録されている求人を検索できます。マイナビでも同じことができれば、もっと転職活動をスムーズに進められたかなと。

とはいえ、転職活動に支障が出るレベルではないので、あまり気にしなくていいと思います。マイナビエージェントおすすめ。


転職エージェントに行ってみたまとめ

先にも書きましたが、転職エージェントの良し悪しは求人数の多さではなく、「担当者との相性」だと思っています。なので実際に転職活動をするときも、いくつかエージェントを利用してみて「ここだ!」という所を選べばいいと思います。

下記は、ぼくの個人的な転職エージェント比較です。

▼リクルートエージェント
キャリアアドバイザーの対応もよく、専用のアプリが使いやすい。ふつうに信頼できるので、次に転職するときも使いたいです。

▼dodaエージェントサービス
ぼくには担当者が頼りなく感じてしまいました。大量のメールも煩わしいので、今後も使うことはなさそう。

▼マイナビエージェント
アドバイザーさんに熱意があり、連絡やサポートも丁寧。求人も数を絞って提案してくれるので安心感があります。転職活動に不慣れな若手には特におすすめ。


という感じで長くなりましたが、ぼくは2週間のうちに3つの転職エージェントでカウンセリングを受けました。好印象だったのはリクルートとマイナビだったので、この2つを使って転職を進めていくことにしました。

ここから、企業を選んで実際に応募をしていきます。

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