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かぼちゃとなんきんのはなし。

先日、『南瓜とマヨネーズ』という映画を観ました。簡単にあらすじを説明すると、臼田あさ美がダメ男たちに翻弄されていく、そんなお話です。太賀の独特の空気感、臼田あさ美の疲れたアラサー感、オダジョーの「これぞダメ男感」が全部最高の映画でした。

ちなみに、臼田あさ美のめっっっっちゃくちゃ綺麗なケツが拝めます。気になる人はNetflixやらアマプラで観てみて。


で、今日は別に映画のレビューを書いていくわけではなく。『南瓜とマヨネーズ』というタイトルを見たとき、あなたはパッと読み方が浮かびますか? 「南瓜」の部分です。

ぼくはですね、最初『なんきんとマヨネーズ』だと思ってたんですよ。

へえ〜〜、渋いタイトル付けるなあ。登場人物はみんな関西弁を話すのかなあ。そんな風に思ってたんですが、実際は『かぼちゃとマヨネーズ』と読むようです。


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かぼちゃとなんきん。どちらも漢字で書くと「南瓜」で、外が緑、中がオレンジのあの野菜です。

で、日本の東側に住んでいる人はあまりご存知ないかもしれませんが、関西ではカボチャのことを「なんきん」って呼ぶんですよ。特におばあちゃん世代。「あんた、なんきんの炊いたん食べるかあ〜〜?」みたいに使います。

ぼくは生まれも育ちも大阪。「カボチャ=なんきん」文化で育ってきたので、この映画のタイトルも『なんきんとマヨネーズ』になってもたんやなあ。


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まだあります。東京のみんなからは「はあ〜〜?」と言われるんですが、関西人はセブンイレブンのことを「セブイレ」と呼びます。セブンイレブン、略してセブイレ。いたってシンプルだと思うんですが、たぶん全国区では「セブン」ですよね。これが俗に言うセブンセブイレ論争です。

ぼくはさいわい、通っていた大学に全国各地から学生が集まっていたこと、キャンパスの中にセブンイレブンがあったことで、比較的早い段階で「セブン」に慣れていきました。だって関西人以外は全員「セブン前集合ね♫」とか言うんです。さすがのぼくも、「ちゃうやろセブイレやで!」と初志貫徹することはできませんでした。

今ではすっかり「セブンにコーヒー買いに行こ〜〜」とかゆってまうねん。ほんまあかんわ。


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まだあります。これはみなさん周知の事実ですが、関西人にとってのマクドナルドは「マクド」です。部活帰りに「ちょっとマクド寄って帰ろ〜〜」と言っていた高校時代が懐かしい。

で、ぼくが大阪から上京してきて、当然まわりのみんなは「マック」なんですよ。「クーポンあるからマック行こうぜ〜〜」って感じです。郷に入りては郷に従え精神で、ぼくも「マック」と呼んでみようと試みます。

でも。でもでもでも。なかなかどうして、マクドナルドを「マック」と呼ぶことができないんです。セブンイレブンを「セブン」と呼ぶのは慣れたのに、あのハンバーガーチェーンを関東流にお呼びできない。


ほんと笑い話みたいになっちゃいますが、ぼくは上京してからマクドナルドのことを口に出せなくなってしまったのです。

関西の「マクド」を使うと、「うわ関西人がイキってる〜〜!」と思われちゃうし、関東の「マック」はぼくの拗らせたプライドが邪魔をして使えません。"Let’s go to McDonalds!"とでも言えばいいんでしょうか。このマックマクド論争は、まだまだ終戦の気配を見せてくれないようです。


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ちょうどあと1ヶ月頑張れば、待ちに待った夏休みの人も多いでしょう。ぼくもお盆前半は大阪の実家に帰ります。なんきんもセブイレもマクドも恥ずかしくない場所で、母の手料理をたらふく食べたいものですねえ〜〜。

サンダーソニアの花言葉:望郷

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