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ネタバレをせずに作品の魅力を伝える

私が得意とするのは
さまざまな作品の
感想を書くことです。

その手の文を書く時に
いつも頭を悩めるのが、

「ネタバレを回避して、
 いかにおもしろさを伝えるか」
ということです。

特に、ストーリーに
重きを置く作品の場合、

ネタバレしてしまっては、
おもしろさが半減することも
多いですよね。

だからといって、
なんでもかんでも
ネタバレに過敏になると、

何も伝えることができない
文章になってしまいます。

そこで私が意識しているのは、
例えば、目の前に
この作品を知らない友人がいて、

その友人に向けて、
この作品を紹介するとしたら、
どう話すだろうか
ということです。

基本的に私は、レビューを書く際に
その作品のことを
まったく知らない人を
想定することにしています。

そうすると、いろんなことに
想像が及びます。

まず、相手がその作品に、
興味を持ってくれないことには、
話がはじまりません。

そこで、私は誰もが
興味を持ちそうな
ところから話をはじめます。

例えば、その作品を作ったのが、
有名な方だったら、
そこをまず伝えます。

これまでに
どんな作品を書いてきて、
どういう作風で、
どういう生き方をした人か、

すべてのレビューで、
これらの内容を
網羅しているわけではありませんが、

こういう話は
作品をよく知らない人にも
興味を持ってもらえる部分だと
思うんですよね。

私自身もまったく知らない作品で
最初に興味を持つのは、
誰が作ったのか、
という部分だったりします。

作り手がそれほど
知られていない場合には
特に有効な手段です。

逆に、その作り手が
よく知られている場合は、
こういう説明は省いていいでしょう。

その線引きは
難しいところでもあるのですが。

ある作品を紹介しようと思った時に、
「何を一番伝えたいか」
というのを先に決めておくのも
大事なことですね。

一番伝えたいことが
しっかり伝わるような配分で、
書くことを決めていけば、

バランスのいい文章が
書ける気がします。

逆に、作り手のことには
敢えて触れず、
物語の導入部分から
紹介することもあります。

これは特に、ストーリーが
魅力的な場合に有効な手段です。

私のレビューのほとんどは、
この手を使っています。

というのも、ほとんどの人が、
知らない作品を観てみたい、
読んでみたいと思うのは、

作品の内容、「物語」に
興味を持った時なんです。

なので、物語については、
多めの配分で、
入れるようにしています。

結果、「あらすじ」のように
なってしまう場合もあるのですが、

それでも読んだ人に
興味を持ってもらえたなら、
誰がなんと言おうとも、
こちらの勝ちです。

物語のことを伝える場合にも、
配慮することは多いですね。

どんな世界観で、
どんな主人公で、
どんなはじまり方をするのか、

といった話から入るのが、
オーソドックスなスタイルです。

そして、どうしても
ネタバレを入れなければならない場合、

(私は「レビュー」と称するもので、
 それをやるのは
 基本的にご法度にしているが)

読んでいる人に
それが伝わるようにすれば、
問題ないと思います。

例えば、

ーここからネタバレがありますー

という感じで文を区切ってしまえば、
事故のようなネタバレが防げます。

こちらが親切に
ネタバレを予告している以上、

そこから先を読むのは、
読者の責任ですから、
文句を言われる筋合いもありません。

ちなみに、私が基本的に
ネタバレを避けているのは、

なんだか「ネタバレ」って、
卑怯なやり方に
感じてしまうからです。

作品はあくまでも
作者のものであって、
感想を書いている
私のものではありません。

なので、「私は結末を知っている」
みたいな得意げな感じが、

ほんの少しでも出てしまうのは、
すごく恥ずかしいことのような
気がするんです。

だからこそ、私はネタバレを避けて、
いかに読者に興味を持ってもらうか、
ということを常に考えています。

もちろん、私も
どうしてもネタバレをしてまで、
作品の魅力を伝えたい場合はあります。

そういう場合は
「レビュー」として書くのではなく、
「コラム」や「エッセイ」として、
書くようにしています。

そういった文章の書き方は、
「レビュー」ともまた異なるので、
また別の記事に書くことにします。

※下に挙げたレビューは
 「ネタバレあり」で書いたレビュー。
 長期連載の作品などは、
 序盤でも想定外の展開があるので、
 ネタバレが避けられない場合も多いです。


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