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趣味の合う友人はほぼいない

またまた先日読んだ
奥田英朗の短編「家においでよ」を
読んで感じたことを書きます。

前回までは、おもに作品のことを
中心に語りましたが、
今回は作品を読んで改めて感じた
自分のことについて書きましょう。

私がこの作品を読んで
うらやましく思うのは、
主人公が自分の趣味の部屋を持った
というのもあるんですが、

それ以上に、趣味を共有できる
仲間がいることなんですよね。

私にはほとんど
そういう仲間がいません。

例えば、本作の主人公と同僚は、
お互いが同年代ということで、
音楽や映画のことで
盛り上がっていますが、

私は同年代の人と接しても、
音楽や映画のことで
盛り上がれないんです。

音楽は同世代とは
ほぼ違う音楽を聴いてきたので、
趣味が合いませんし、

(若い頃は YMO をはじめとする
 70~80年代のテクノ、エレポップ、
 90年代以降のテクノを中心に
 音楽を聴いていた)

映画好きの同年代の友人もいません。

たぶん、私たちの年代は
(私は'82年生まれ)

音楽や映画がそれほど
カルチャーの中心に
なかったのかもしれません。

もしも、私が本作の主人公のように、
自分の部屋が持てて、
同年代の友人を招くことができたら、

唯一、一緒に盛り上がれるのは、
ゲームとマンガくらいでしょうか。

それにしても、私にとっては、
ほんの一部だけだと思うんです。

特に、私は自分以上に
いろんなゲームに触れている人には
合ったことがありません。

マンガの方は、これもまた、
私は古いマンガが
好きだったりするので、

同年代の人たちが
盛り上がるであろう

『ドラゴンボール』や
『スラムダンク』も
ある程度揃えてはいますが、

私が好きなのは、
もっと古いマンガだったり、
大人になってから読んだ

2000年代以降の
マンガだったりします。

何を言いたいのかというと、
つくづく私は同年代の人たちから
はずれているのです。

いや、これは同年代に限らないですね。

同年代だと、
それを余計に強く感じますが、
(というのも、年下だったら、
 最初からズレを意識して接するので)

年上でも私の趣味と合うような人は
ほとんど会ったことがないんですよね。

だからこそ、私は本作の主人公を
うらやましく思いますし、

現実にはありえない
ファンタジーのように
感じているのかもしれません。

なぜ、こうなったのか、
自分でもよくわかりませんが。

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