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「センス」について考えてみた

一時期、「センス」について
尋ねられる機会が多くありました。

「センスってあると思いますか?」

「センスって磨くことができる
 と思いますか?」
というような内容でした。

日常のたわいのない会話の中で
出てきた質問だったので、

そんなに深く考えずに、
「センスなんて、誰もがそれぞれ
 持っているんじゃないでしょうか」
「磨くこともできると思いますよ」

と、その場では適当にやり過ごしました。

でも、これは改めて深く考えるには
おもしろい題材だと思い、
ここで記事にしてみます。

ちなみに、ここでいうセンスは、
視覚によってもたらされる
「美的センス」に限りません。

(おそらく、私に質問してきた人たちは
 「美的センス」について
 質問していたと思われますが、
 なんせ、私自身、美的センスには
 疎いものでして、ご勘弁を)

センスって、
色々あると思うんです。

絵のセンスだと、

配色がいいとか、

フォルムがいいとか、

構図がいいとか。

これらは
すべて視覚に関わるものですが、

他にも言葉のセンス、
音楽的センス、
仕事のセンス

というような言い回しも聞きますね。

そこで、以下に挙げる私なりの
「センス」の定義は

それらを総合的な意味で
捉えた場合の解釈ですが、

私がもっとも苦手とする
「運動」などの身体的センスは
含まれていないのでご了承ください。

私が考えた「センス」の定義は
以下の三つです。

手段・素材の選び方の上手さ

「組み合わせの妙」
と言ってもいいかもしれません。

どんなにその人独自の
オリジナリティーが
感じられるものであっても、

それらは必ず何かしらの
「影響」によって
生まれたものに過ぎないんですよね。

その上で、他にはないセンスを
感じさせるものがあるとすれば、

それまでになかった
「組み合わせ」を
成立させていることだと思います。

この点では、
他人よりも多くの知識があった方が
より多くの組み合わせを
作ることができるので、
有利のような気がしますね。

空気を読む能力

自分が置かれている立場を
冷静に見ることができ、

その中で求められているものを
的確に表現できる人こそが
センスのいい人だと思います。

逆に「センスが悪い」というのは、
この能力が低く、
場違いなことをして
周りを困惑させるでしょうね。
(それもまた個性とも言えますが)

独自性(オリジナリティー)

この世のあらゆる創作物は、
上記二つの掛け合わせによって
生まれるものとも言えますが、

「手段と素材」、
「自分が置かれている状況」を
把握したうえで、

他とはちょっと違うものを
(ワンランク上に感じさせる)
提供できる人こそが、
「センスのいい人」だと思います。

「ちょっと違う」
というのが大事なところで、
奇抜過ぎてもダメですし、

当たり障りのない印象では
平凡な印象になってしまい、
多くの人の心を掴む結果には
繋がらないでしょう。


~まとめ~

要するに「センス」というのは、
「さじ加減」のことだと思います。

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