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アメノヒ

ハレノヒならぬアメノヒ
「晴れる」文字通り天気が良いと、心も晴々して気持ちもいい。「晴」という字を名前に付けたり、前向きな言葉も多い。仕事柄 撮影のある日は、何かと晴れている事を求めがちで、できることなら夜中に降って欲しいとさえ思ってしまう人間様のわがまま。

対して「雨」は、どちらかというとあまり印象が良くない。今年は100年に一度のウイルスに加え、九州では50年に一度の大雨も重なり、多大な被害をもたらしている。被害に遭われた方々のご冥福をお祈りします。

僕が暮らすここ沖縄も、台風シーズン中でもあるので、他人事ではない。数年前、石垣島や竹富島で暮らしていた頃、直撃した記録的な台風も、未だに鮮明に覚えている。恵の雨という言葉があるように、雨や台風は自然環境にとっても必要ではあるが、時に脅威を奮う。

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先週は一週間ほど、見事に晴れた天気が続いたせいか、今週は曇りや纏まった雨の多い日でもあった。雨の降る量にもよるが、今までなら敬遠してきた雨も、考え方ひとつで楽しめるのではと思い、前日の夜に雨が降って欲しいと人生で初めて願った。

朝になると、前日の夜に願った通りに雨が降っていた。というよりは、前日の時点で雨予報だったので、カメラを持って楽しもうと思ったのが本音。

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沖縄中部で暮らす僕は普段、那覇には行く事がほとんどなく、月に一度のカットや何か用がある時だけ那覇に行っている。まずはBarber OLDLAMPさんでいつものカット。最近から飼い始めたという、フレンチブルドックのダンパチが迎えてくれる。ちなみにダンパチとは沖縄の方言で散髪を意味します。まだ数ヶ月なので、絶賛やんちゃ盛り。サイズ感や仕草が、もうたまらん。飼いたい!

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続いてはインスタで見つけ気になっていた、トックリキワタ珈琲店さんへ。まるで女子のような一日の流れだけど、那覇は完全にアウェイで下調べがないと僕的には結構むずいです。雨のお陰で気温も下がり心地よかったので、軒下の席で人間観察。

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国際通りから少し中に入った辺りで、おしゃれなコーヒースタンドや、サロンの並ぶ一角にお店はある。行き交う人も多く、その様子を眺めながらノートとペンを出したものの、軒先の風鈴が何とも心地よくうたた寝。映画やドラマなら出会いの、ひとつでも起こりそうなシーンだったが、何も起こることなくお店を後にした。

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本屋さんにも行きたかったので、周辺を写ん歩しながら目指すことに。いつもの暑さなら絶対途中で断念していただろう 距離を歩けたのも雨で涼しくなったおかげ。

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手元のグーグルマップでは目的の書店まで、まだ10分程歩くと示されていたが、良さそうなお店を発見。というか絶対良い雰囲気。

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1 Roomほどの店内には、厳選されたセンスの良さそうな本が綺麗に並び、今の自分に「ぴんっ」と合う一冊を探し始めた。昔レコ屋でディグっていたような感覚で楽しく、書店巡りにもハマりそう。気になるお隣は不動産屋さん。不動産屋さんが書店も始めたそうで、納得の品揃えと雰囲気。お店はコチラ

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さらに歩いて行くと浮島辺りに。この辺から歩き疲れ、写真は減りましたが急に雰囲気が変わった。歩いていると何の恥ずかしげもなく、おじいちゃんが普通に立ち小便していたり、、歩道でね。あれ、ここどこだっけ?って国がわからなくなる。小道に入れば入る程ディープ。

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結局 お目当だった書店で購入はしなかったものの、その時々の心境で選ぶ「一冊との出会い」が、そこにはあるのだと感じた。もちろん店頭に並んでいるのは、どれも一冊づつ。TSUTAYAや大きな書店のように、大大とピックアップされている訳でもなくタイトルや表紙に惹かれ、何となく手に取る。まるで選ばれることが、わかっていたかのように。そんな雨の日、昨日はこの2冊と出会いました。



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