【2023年、半年間のスパ関による壁打ちワークショップでの振り返り】イラストレーターを目指す協力隊の話。
2023年7月から高知県日高村で始まった「スーパー関係人口創出メンター制度(通称:スパ関制度)」とは、地域課題解決に必要な 「ナレッジ」や「スキル」や「つながり」を持つ県外在住のプロフェッショナルな方に関わってもらい、地域おこし協力隊の事業を支援してもらう仕組み。その仕組みを利用して学びを促進する『実践型・ワークショップ会』をスタートしました。
第1回のスパカン制度のメンターは2人。AWS(アマゾンウェブサービス)のユーザーコミュニティを立上げられたコミュニティーマーケティングのプロ小島英揮さんと、国内外の広告企業で国内外のブランド強化をされていたファン作りのプロの原智彦さんです。高知県日高村の協力隊含む10名が参加し、自分自身の事業に、真剣に向きあいました。
スパ関制度に参加をした地域おこし協力隊の学びや、感想を紹介していくシリーズ。6人目はイラストレーターを目指しながら、一般社団法人nossonで活動している村上由佳さんです。
1. 自己紹介
村上由佳(むらかみ ゆか)
大学4年生で進路を決める際に、「川が好きで川の近くに住みたい」「イラストレーターになりたい」という夢をどちらも叶えられる場所を探しているうちに、日高村に辿り着き、新卒で日高村の地域おこし協力隊に着任しました。
新卒で社会のことも全くわからない状態で日高村にやってきたため、まずはいろんなことを学ぶために、地域商社一般社団法人nosson(以下nosson)に所属し活動をしています。nossonでは関係人口事業、ふるさと納税業務、イベント運営などをしながら、イラストレーターとして地域の事業者とコラボ商品の開発などを行なっています。
今回は小島さん、原さん両方のワークショップに6ヶ月間参加させていただきました。
2.事業の悩み
スパカンに参加する前の悩みは「世の中にはたくさんの素敵なイラストレーターがいる中で、自分のイラストレーターとしての強みが何かわからない」「『イラストレーターになりたい』と思いつつ、どんなプロセスを経て、実現していけばいいのかわからない」こんな感じでした。
そんな漠然とした不安を抱えつつ、新しい事業を始めようとしている協力隊の仲間と一緒に、何か大きな一歩を踏み出せそうだなというわくわく感を持って、スパカンに参加させていただきました。
3. 原さんのワークショップでの学び、気付き
自分を選んでもらうために、自分は人からどう認識してもらいたいのか?
原さんのワークショップ、一発目「ブランディングとはなんですか?」と問われました。「ブランディング」確かに、よく聞く言葉。だけど、ブランディングとは何かと問われると、すぐ答えられなかったことに驚きました。カタカナの言葉でありがち、なんとなく意味が分かっているつもりになって、使っていたなと……。
ブランディングとは「たくさんの似た者の中で選ばれるための識別化活動」。 まさに「世の中にはたくさんの素敵なイラストレーターがいる中で、自分のイラストレーターとしての強みが何かわからない」というのは、自分をどうブランディングしたいか、明確になっていないということだと、気がつきました。
じゃあ、自分は何をもって識別してほしいのか。原さんからの助言は「“面白い”は普遍。“面白い”と認識してもらえるといい。そして、今までになかったものを組み合わせること『〜なのに〇〇』というのが面白いの定義」。
“面白い”に対する感度をあげるために、始まったのが何をおもしろいと思うのかを言語化してグループチャットで共有する「面白いことキャプチャー」。
これを行うことで、日々自分はどんなことを面白いと思っているのかがわかって、面白い! と思いました(笑)。そして自分が面白いと思ったことの理由を考える→「じゃあ自分が面白いと思ってもらうには?」と自分に置き換えて考える。これを繰り返すことで、“面白い”に対する感度をあがっているような気がする!
今も日々面白いと思ったものは写真にのこしてフォルダにためていっています。これはイベントの企画、イラストのアイディアを考える時の発想に繋がりそうです。
そして6ヶ月の成果として妄想新聞を作成しました。妄想新聞のメリットは、もし取材されたらどのような記事を書いてもらいたいか(=どう認識されたいのか)をアウトプットすることで、自分の事業が目指すところを他人とすぐに共有できること。「幸せにしたい人は誰か?」「どうやって幸せにしたいのか?」「本当に面白いと思ってもらえるのか?」を考えつつ、妄想新聞を作成しました。
4. 小島さんのワークショップでの学び、気付き
小島さんのワークショップでの合言葉は「それは最短ルートか?」。事業のゴールを設定し、そのゴールを最短で達成するためのルートをOWWHというワークフレームを使って考えていきました。
自分の事業は“何を持って成功と言えるのか”を考え、定量・定性のゴールを設定し、それを達成するために、必要なWWHを考える。それを6ヶ月間、自分だけでなく他の協力隊になりきり、OWWHを考えるというのを繰り返しました。OWWHの考え方を、とことん叩き込んだ感じです。
どんな事業をするにしても、ゴールを定めそこに最短で向かうための考え方(=強い武器)を手に入れた気持ち!!
参加する前は「『イラストレーターになりたい』と思いつつ、どんなプロセスを経て、実現していけばいいのかわからない」と思っていましたが、向かうべきゴール、そして達成するためにするべきことが洗い出された気がしました。
洗い出されたももを実際に実践して、もし、ルートが違ったとしてもまたObjective(ゴール)に立ち返り、WWHを考え直すというのを繰り返していれば、どこにでもいけるような気がしました。
5. 感想
「アイディアに価値は無い。実現こと価値がある」
この言葉はワークショップの中で原さんが言われていて、突き刺さった言葉です。「やりたい」で終わるのではなく「やる」。そのマインドを忘れないために、妄想新聞で描いていた「香り×イラスト展」を、「とりあえず一回やってみよう!」と、早速1月にアロマ調香デザイナーのあいりさんとともに開催しました。
イベントの様子はこちらから
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一度、開催をしてみたことで、たくさん反省する点や改善点も見つかったため、4月27〜29日に第二弾「香り×イラスト展@うききコーヒー」を開催する予定です!
今後の活動や、イラストはインスタグラムで発信していきますので、ぜひ覗いてください!
むらかみゆかさんのインスタグラム
むらかみゆかさんのHP
https://murakami-yuka.jimdosite.com/
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