「Ψの悲劇」森博嗣 著

「Ψの悲劇」を読んだ。このGシリーズを最初から読んでいる者としては、随分話しの方向が大きく変わってきたなあという感じだ。加部谷さんが探偵役だったころが懐かしい。

もはやミステリーなのかこれは、という感想です。どちらかというと、かなりSF寄りだなあと思った。物語の最初の方は、御屋敷に主人の知人たちが集まり、執事が居て、人が死に、素人たちによる推理が始まり、と、古典っぽい雰囲気で個人的にはワクワクしたのだが、後半で様相がガラッと変わる。ロボットの話になり、AIがでてきて、カーチェイスがあり、ドローンが出てきて、と、さしずめスパイ映画のようだった。

最後はちょっとゾクッとさせるあたり、森博嗣っぽいなあと勝手に思いました。いよいよGシリーズの着地点が分からなくなってきましたね皆さん。

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