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インドのサステナブルな村の暮らし②-牛のウンコと共に-

नमस्ते।
2017.3の日記より


インドのサステナブルな村の暮らし第2弾、
今日のトピックはこちら。

サステイナブルポイント2: 牛のウンコ

多分、インドの村はきっとどこもそうなんだろうけど、牛のウンコっていろーーーんなところに使われてて結構重要な位置を占めてると思う。

はい、これですね。

特に田舎の方で民家の外などでよく目にします。
この写真の解説は後ほど。

牛のウンコ、どんなところに使われているかを写真付きで解説していきます。



牛糞の使われ方

①家の床&装飾


牛糞とモミガラのようなものを
混ぜて固めた床が多くの家にありました。

安心してください、乾いてしまえばニオイはほとんどなくなります!

装飾、に関しては、装飾っていうと言葉が正しくないかもしれないけど、

タウ村では、牛糞を水で溶かし深緑色のような塗料にして、
それを土で作った家の白く塗った壁や床に塗っていました。

なんか神聖な意味があるらしい!そこらへんはよく聞いてこなかった。。


この赤い色でかこったところがそれです。

Ganjad村も同様、家の床などに牛糞を使っていました。
叩いて固める作業は女性の仕事だそうで、
何人かの女性たちが集まり板のようなもので叩いていたのを覚えています。

②祭事


村にいたとき、ステイしてた家の村人の親戚が赤ちゃんを産みました。

びっくりしたのは、入院せず産んだらすぐ帰ってきたこと。

夜救急車来て、病院で産んで、
朝フツーに赤ちゃん抱いて家にいた。

てなわけで、本当に産まれたてホヤホヤの赤ちゃんに会えたのでした。

そしてその出産祝いがお昼頃行われたんですが、そこでもなんと牛のウンコが使われていたのです!

儀式に使われる壺

この水瓶、草がくっついてるんだけど、牛のウンコでくっつけています。

写真右のおばあちゃんが素手でコネってつけていました。こんなとこにも使うんだ!とびっくりしました。

まあ確かに、粘着性ありそうだよね。

この水瓶の中にはニームの木の木片と水が入っていて、それを沸騰させてお母さんに飲ませるといいんだ、ということでした。

他にも儀式などの場面で使われることはあるのかな?

③調理の際の燃料に

インドでは、デリーでさえも、目にすることがある、この物体。↓

ちょっと田舎へ行けば、ほんとーによく目にします。

これ、牛のフンを平たく固め、乾燥させて作った燃料なんです。

この村ではkandaと呼ばれていますが、ヒンディー語ではupleとして知られてるみたい。

kandaは料理を作るとき、ガスの代わりに使われます。

村ではガスコンロのない家がほとんど。
料理を作るときは土のかまどで、木材とこのkandaに火をつけてご飯を作ります。

牛糞と薪がくべられている

中の台所ではベジタリアンの料理のみが作られます。村の料理の美味しいこと美味しいこと!

外ではチキンカレーを食べたい男衆がノンベジのカレーを作っています。

外のかまどは固定されてない、移動式!
どこにでも持って行ける。私も欲しい。

下の写真はkandaを割って入れているところ。素手でやってます。

肉を食べる男衆は外で調理


調理を見ていて驚いたのはローティーの焼き方。

①普通に焼く

ローティー専用のタワー(平たいフライパンみたいなの)で普通に焼く。

②かまどの中に放り込む。

え?!放り込むの?

え?!そして牛のウンコと一緒に焼くの?!

直接焼かれるローティー

1番驚いた光景でした。
目丸くなったし、あまりの衝撃に笑いこらえるの必死でした。(ゴメン。)

だって、kandaをつかんだトングでローティーを掴んでかまどの中で直火で焼いて膨れて火が通ったら

床にバンバン叩きつけて、、、完成。

ああ、、衛生概念が根本から違うのね。
これまでの私の概念が覆るような体験でした。

彼ら曰く、kandaで作る料理が美味しいらしい。
ガスコンロよりも美味しく作れるんだって。
確かに、本当に美味しかった!

この土のかまどとkandaを使った彼らの台所。
全てが循環してる。


これ程までにサステナブルな生き方があるのか??

すごく感銘を受けました。
だからね、ほんと牛のウンコはすごいんです!!!


牛糞燃料作ってみた


燃料のkandaは毎朝作ります。
毎朝牛のお世話をしたら、牛糞を集めてカゴに入れ、頭に担いでもって行きます。

作り方は簡単!

ウンコをひとかたまり手にとって地面に置き、
手で軽くたたいて平たくする。あとは乾かすだけ。

私もやらせてもらいました。

村の子どもたちが見守ってくれた


やってみた感想。
全然、臭くない!

敢えて言えば、草の匂いだけ。
草しか食べてないから、草しか出てこないよね。
だから調理の際そこにローティー投げ入れても気にすることもないのかもしれない。

またこんな村の暮らしを体験したい。
今度はもうちょっと長く。


それではまた!

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