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痛み・傷み・悼み

何日か前から腰の痛みが辛い。

元々、仙腸関節障害と腰椎椎間板ヘルニアの合併症を患っていて痛み止めとロキソプロフェンテープで凌いでいたのだが座位がここ数日辛い。

原因が今朝になってふと頭を過った。

シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」を観に行った際の映画館のシートの影響ではないかと。135分というアニメーション映画として超大作だった。気持ちとしてはあっという間だったのだが体には負担だったのかもしれない。


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作品そのものは素晴らしかったしもう一度観たいと既に思ってるから痛みが緩和したら別の映画館に観に行くかもしれない。

なんにしても早く解放されたいものだ。



さてさてまたnoteの更新に一カ月近く時間が空いてしまったが、とかく書く内容もなく大した代り映えのないリハビリ生活を続けていたというのが実情。日々を愚直に、朝、出勤時間に合わせた時間に起床が可能かの練習。3食食事を摂ること。ここまでは何ということはなく熟していた。

問題が精神的に規則正しい生活というのと、腰の問題から運動というのが困難だったということ。それでも買い物に出かければ最低1時間は出歩いていたし財布には厳しかったが集中力を回復させるために喫茶店で本を読んだり資格の勉強をしたりもした。恋人と出かければそれこそ半日なり一日出歩いていた。

『運動』とは歩くだけではダメなのか、そんなにみんな『運動』やら『筋トレ』やらを日常やっているのかと甚だ疑問に感じながらモヤモヤが覚めることなく過ごしていたせいで気持ち的に負い目を感じ、思考を放棄したくなり結果、昼間や夕方、半端な時間に眠りに逃げるという状態に陥っていた。

そして昨日、正式な復職面談でまるでお情けのような形で復職を認められた自分が情けなくて、ここまで関わってくれた医療関係者たちの顔が浮かび、何も知らないくせに知ったかぶって同情的に話す産業医に対して腹立たしさが爆発し、帰宅後母に電話して大泣きした。

長い、長い、半年だった。だからこそ関わってくれた人たちへの感謝が絶えない。仙腸関節障害、ヘルニアと診断した整形外科医、精神科の主治医に入院先の精神科病院の医師、看護師たち。

『頑張ってきた』と自負していたし経緯を知っている人たちはそう言ってくれた。何も経緯を理解していない産業医だけが『可哀想に』と言った。

この一言が何より許せなかった。何も知らないくせに、誰のことも知らないくせに、ここまでどれだけの葛藤と不安の中生きてきたか、知る由もないくせに、と負の感情が爆発的に込み上げてきて帰路を急いだ。

取り繕ってやり過ごせた自分を今は褒めたい。未完治なことへの『可哀想に』だったのかもしれない。だがそこにはどこかかかりつけ医に対しての軽蔑のようなものも感じられた。

私は医師を基本的に信用していない。病院もはっきり言えば嫌いで出来ることなら行きたくなどない。完璧な病院も医師も存在しないとわかっているし、圧倒的に嫌な思いをさせられたことの方が多かったからだ。だが、2割程度、もしかしたら1割かもしれないが『自分と相性がいい』と思える医師はいた。現在、お世話になっている医師たちは少なくとも私の重篤な状態を目の当たりにして対応してくれた真摯な医師たちだ。それを軽蔑されたのは本当に許せなかった。自分のことを何か言われる以上に傷ついた。心が軋んだ。

何科を本来診ている医師か知らない。だが間違いなく整形外科や精神科ではないのは一目瞭然な医師に、かかりつけ医を馬鹿にされる謂れなどない。

母には『そんな(人の気持ちを考えずに勝手にわかった気になる)人間のためにあんたが感情を揺さぶられる必要なんてない』と宥められなんとか落ち着いた。

確実に一歩前進したのに、釈然としないのがなんとも悔しい。腰の痛みと心の傷みで今回のタイトルとした。



『悼み』は言わずもがなだろう。

昨日、敢えてTwitterでも触れなかった。

だが、『音楽の日』でMISIAがブルーインパルスとコンビネーションを組んだ楽曲に、弔いと始まりを改めて感じ、自然と涙が落ちた。

「あの時」、物心ついていた者たちは折に触れて思い返すことだ。忘れることなど到底できない。だけど、どんなことが起こっても生きてる限り、人間は生きなければいけない。

たくさんの傷を抱えて、生きていかなければならない。生き残った人間として。

シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」を観て、改めてこの気持ちを持った。本当に素晴らしい作品に昇華され、そして終幕したことに拍手したかった。

『愛』はもしかしたら負の遺産なのかもしれない。

それでも人間はそれを宝物にする力があると私は信じている。


最後にここ何日かで読み終えた本と見た映画について軽く。

自転しながら公転する』山本文緒著(新潮社)

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『ぼくはこうして大人になる』長野まゆみ著(新潮文庫)

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アマゾンプライムで観た原作が大好きだった映画。

生きてるだけで、愛』映画版もとても良かった。

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またぶつけたい気持ちがあったら更新する心づもり。復職、頑張る。

こまで読んで下さった方がいれば深謝。相変わらずの乱文失敬。では。



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