見出し画像

植田ショックで270万損失を出した我、内田日銀副総裁に忠誠を誓う

 私は本日の内田真一日銀副総裁の講演会レポートを読んで、彼に一生ついていくことを決意した。

 ことの発端は、7/31日本銀行金融政策決定会合後、植田和男日銀総裁の記者会見での「経済情勢が展望レポートに対しオントラックであれば、これからも利上げをし、その都度緩和度合いを調整して行く」という、今までの彼とは一変したタカ派発言が原因であった。市場は、政治に日銀が負けた、日銀は経済ではなく為替や政治を見て運営して行く、と言う少しの混乱を招いた。

 8/1確かに円高は急伸、日本株は下がった。しかし、日本市場最大の下げ幅を記録するものではなかった。下げ幅は大きかったが、あそこで火消し又はサポートする材料があれば、FRBに利下げをしていれば、話は違ったのかも知れない。

 8/1金曜日夜、米国雇用統計が発表された。失業率は、4.3%と予想の4.1%より悪化していた。詳しくない方からしたら、たかが0.2%と思うかもしれない。しかし、この0.2%はとてつも無く悪い数字だ。米国中央銀行(frb)の長期失業率見通しでは、今年の終わり頃に4.2%になると予想していた。つまり、frbも読み間違えたのだ。非農業部門の雇用者数は予想の17万5千人から、6万一千人下振れの11万4千人と経済の悪化を示していた。

 夜、日経平均先物は約1000円安と少し不安な様子を示し最終取引を終えた。金曜日ということもあって土日で頭を冷やそう、これからの投資戦略を考えよう、そう考えた。が、それが不幸の始まりだった。土日にかけて多くのメディア、エコノミスト、日銀出身者はこの事態を煽った。「これから更なる暴落がくる」「利上げはまだ終わらない、次は9、10月だ」はたまた「不動産は暴落する、早く売り抜けろ」これらの発言は良くなかった。利上げで景気が良くなると抜かした一部地上波メディアは、お笑い草なので上記に敢えて記さない。

 そして、月曜日。前場はある程度の下げ幅で始まった。先物主導の売りと、個別株に対する機関の空売りで暴落を見せた。それでも、前場引けにかけて少し戻りを見せたようだった。
 後場、始まりにかけて大量の売り注文が出ていた。皆直帰高値からの下落について考えていなかった、追証と言う恐怖の言葉を忘れていたのだ。追証を回避する売り、既に追証だった売り、暴落によって損切りをする売り、売りが売りを呼び終わってみれば日本市場の9割が下げスットプ安も797銘柄と空前の混乱を演出した。私もadワークスグループ(2982)で信用取引をしていた。有る程度余裕はあった、しかし三営業日で30%下げた。正確に言えば5日月曜日に18%下げた。その追証の精算を今日終えた。

 しかし良いニュースも有った。内田日銀副総裁の講演会レポートでは、多く市場の安定を呼び込む言葉が示されていた。「内外の金融資本市場の
急激な変動がみられるもとで、当面、現在の水準で金融緩和をしっかりと続けていく必要があると考えています。」、「株価の変動は、企業の投資行動や、資産効果などを通じた個人消費、ひいては経済・物価の見通しに影響するものであり、政
策運営上重要な要素です。」、「金融資本市場が不安定な状況で、利上げをすることはありません。」、「繰り返しになりますが、当面、 現在の水準で金融緩和をしっかりと続ける必要があると考えています」等のメッセージは市場を安定させることに大きく寄与した。昨日の三村財務官のコメントなど何の役にも立たなかった、アレは最低のコメントであった。又、火消し発言をしなかった与党政治家は市場からどう見られているか考えていただきたい。

 内田副総裁の発言で市場は落ち着きを取り戻したように見えた。まだ気は抜けないが、私は彼に一生ついて行こうと思う、次期総裁候補として名高いがこれからの活躍に期待したい。三重野や速水、福井、白川の様な状態にならない事を切に願って私の駄文を納める。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?